「これまで」と「今から」

カウンセリングの中で、様々な悩みを伺わせて頂きます。

その悩みの原因を分析し、相談者自身に悩みの原因を認識して頂き、

どのように改善するかを一緒に考えていきます。

 

そのカウンセリングの中で、よくお聞きする事が、

過去を後悔する言葉です。

 

「何でこんなことをしてしまったんだろう・・・」

「今まで、どうしてきちんと向き合ってこなかったんだろう・・・

そんなことをよく仰るのです。

 

この言葉を言いたくなる気持ちは非常に分かります。

もっと早くに気付けば、もっと早くに改善できれば

そんな気持ちを持つのは当然です。

 

しかし、過去の事はどうしても覆すことはできません。

その為、「これまで」のことから、悩みを伺い、

悩みの原因の分析や、今後の対策を考えることができます。

 

そして、最も大事なことは、「今、ここ、あなた」という考え方です。

「これまで」のことを後悔し続けても過去のことは変えられない為、

「今」が大切であり、「今から」をしっかりと考える事で、

「今」何をすべきか考えることができます。

 

そして、「もし、~だったら」という過去の後悔からの空想を考えることも

悪い訳ではありませんが、なかなか前向きな話には進みません。

だからこそ、「ここ」という現在の地点をしっかりと考えることで、

良いことも悪いことも含めてみる事で、今後の改善した後の目的地を考えることができます。

 

そして、最後に大事なことが、「あなた」です。

これは今、ブログを見ている「あなた」のことです。

何かを変えたい時に、「誰か」を変えることはできません。

 

例えば、子供に勉強をさせたいと思っていて、勉強しなさいとどれだけ怒っても

なかなかしません。

 

しかし、親であるあなたが勉強を楽しいといって勉強を初め、

一緒に勉強をし始めると子供が勉強を自主的に行うことがあります。

変化を起こせるのは「あなた」です。

 

これは友人関係、職場関係も同じです。

勿論、自分が下の立場で、上の立場の人の考え方を変えるという事は、

非常に大変で、難しい時もありますが、

立場が対等であったり、上であるのであれば、取り組み方で変えることができます。

 

ただ、この大切なことも急に考え方を変えられるかというと難しいと思います。

そのため、まずは「これまで」から「今から」に変えてみてはいかがでしょうか。

 

「これまで」のことを後悔し続ける気持ちがあっても、それを否定はしません。

それぐらいに悔しかったり、悲しかったりするぐらいの気持ちが存在していたのだと思います。

だからこそ、「今から」どうしていきたいのか、

どうすれば何かが変わりそうかを考えていってはどうでしょうか。

 

その「今から」がなかなか考えられない時には、ご相談に来て頂ければ、

一緒に考えさせて頂きたいと思います。

そんなことをカウンセリングの中で感じました。