言葉の難しさ

言葉は本当に難しいと思います。
表現によっては人を惹きつけ魅了し、
人を励まし勇気付ける、
非常に良い側面があります。

一方で、表現を誤ってしまうと、誤解や衝突が生じるきっかけになり、
信頼関係を一瞬で無くすものに変わってしまうこともあります。

言葉は本当に難しいと感じます。

その難しい言葉で、最近学んだことがあります。
それは、前提条件を上手く活かすということです。

随分と昔にはなりますが、誤解のないコミュニケーションを行なうためには
前提条件をしっかりと理解しようとお伝えした事があります。

例えば、「私はアルコールが苦手です」という言葉ですが、
この背景には色々な前提条件が考えられます。

例えば
「私は(アルコールを飲むと発作がでるので)アルコールは苦手です」
「私は(アルコールの味があまり好きではないので)アルコールは苦手です」
という()内の前提条件があれば、意味合いが変わると思います。

後者はアルコールの味がしない美味しいお酒があれば飲みたいと思うかもしれませんが、
前者はアルコールを飲むと、非常に大変な事になってしまいます。
このような時に、相手の前提を確認せずに気軽にお酒を強要すると
大惨事に繋がります。
その為、「何故、苦手なのか」という事を確認することが必要です。


では、前提条件を上手く活かすということはどうでしょうか。
例えば、すぐに仕事に不満をこぼす方がいたとします。

「~が駄目だから、こんな仕事できない」
「これは自分の仕事じゃない」
こんな風な事をすぐに口にして、端から見ると言い訳ばかりで仕事をしない人です。

そんな時に、前提条件を上手く活かすと良いらしいです。
例えば、こんな風な感じです。

「仕事を頑張りたいのに、~が駄目だから、こんな仕事をできないと思うんですね。」
「自分の本来の頑張りたい仕事があるから、これは自分の仕事ではないと思うのですね」

隠されている前提である「自分の思う仕事を頑張りたいのに」という
一言を入れると、決して全てやる気が無い訳ではなく、
自分のやる気を損ねる要因があるから、やる気が出ていないだけとなります。
そうすると、その要因を取り除いたり、改善するとやる気がでてくるようになります。

このようにちょっと前提条件を入れると、ただの愚痴から、
その方の意欲ややる気が方向付けられるようになり
どのように折り合いをつければ良いか見えるようになるそうです。

非常に難しいですが、
上手く活用できると、色々なことで困っている方が
良くなるきっかけになるかもと感じました。

このように言葉の難しさ、活かし方をもっと学び、
人を前向きに、元気にできる言葉を発信できるように
精進していきたいと思います。