皆既月食

1月31日はブログ更新後に気づいたのですが、皆既月食でした。

家から見ても出ていた月が欠けていき、真っ暗になったあと、
再び出てくる姿を見て、ただただ綺麗だなと思っていました。

何年前でしょうか。
心理カウンセラーとして働き出して数年経った頃に、
皆既日食も見たことも覚えています。

珍しい皆既日食、皆既月食を両方とも見れたので、
何となく幸せだなと思いました。

ただ、別の時代の人は、このような皆既日食・皆既月食を見て、
「太陽が隠された」や「月が食べられた」などと考え慌てふためいたのだと思うと、
何だかおかしくなりました。

神道の中で有名な天岩戸のお話は、
まさに皆既日食が元となるお話です。
僅か1時間、太陽が隠れただけで神話になるのです。
面白いですね。

ただ、私も日食や月食の仕組みを全く知らない状態で、
太陽が少しずつ陰り、なくなってしまう姿や
月が陰って真っ暗になる風景を見せられると、
何か不吉な事が起こったのではと心配になると思います。
知っているから、安心して、綺麗だなと見れる訳ですね。

もしかすると、超能力や幽霊なんかの
いわゆる目に見えず、何だか分からないものも
科学が進み、解明されると、
誰にとっても当たり前の知識になるのかもしれないなと思いました

そして、それは超能力や幽霊だけではなく、
自分にとって未知なこと、知らないことは、
恐怖や不安に感じる事が多いです。
ただ、知ってしまったり、対策が分かると恐怖は無く、
落ち着いた気持ちで向き合うことができると思います。

1月31日に日本に住んで勉強してきた方の中に、皆既月食を見て、
「月が食べられて大変だ。
 月を食べた悪魔が、今度は地球を食べに来るかもしれない!」
なんて不安や恐怖を感じた人は居ないと思います。

もし皆さんの中に将来に対する漠然とした不安や恐怖があるのであれば、
それは昔の人が見た皆既月食みたいなものと思ってみてはどうかなと思います。
知らないと恐れおののくかもしれませんが、
知ってみたり、体験すると、「何だ、こんなものか」と思えるようになるかもしれません。

そんな事を皆既月食の翌日に考えていました。
私も将来に対する不安や心配はありますが、
皆既月食のようなものと思って、楽天的に迎えようと思う今日この頃です。