不安の解消方法②

話が短くかけず、自分の表現力の低さに嘆く毎日です。
長くなり3回目ですが、まずおさらいです。

人が不安になるときは、下記の状況のときです。
1、先行きが自分自身の想定と食い違い、心理的に不安定な状態になったとき
  (認知的不協和な状態に陥り、解消できないとき)
2、自己効力感が低いとき

その解消法としては下記の通りです。
1、将来の見通しを持つ
2、自分自身の想定や対処できる範囲を広げる
3、自己効力感を高める

そして、この内の1と2に関しては、前回に対処方法を記載しました。
今日は、残りの3に関して述べさせて頂きたいと思います。


この自己効力感ですが、言い換えると自信です。
自信がないと不安が大きくなる、
こう言われると、そりゃそうだろうと思うかもしれませんが、
対処を考えるのであれば、もう少し正確に考える必要があります。

「自信が無いと不安が大きくなる」
のではなく、
「将来の先行きや、想定したことが自分自身の想定と食い違った際に、
 自分は想定外の事に対処できるという思いや、自分なら乗り越えられる
 という感覚を抱くことができない」
から不安が大きくなるのです。

その為、自信を持ってもらうには、「あなたならできる!」と励ます方法がありますが、
他にも沢山の方法があります。

バンデューラという自己効力感を研究された方がいます。
その方は、自信が高まる要因を下記の4つに挙げています。
1、達成経験・・・過去に何かをやり遂げたり、困難なことを達成した経験
2、代理経験・・・他人が達成することを見て、自分も出来るように思えること
3、言語的説得・・・励ましなどの言語的な説得
4、生理的情緒的高揚・・・お酒や旅行中などの気分的な高揚

では、先行きが見通せず、不安に思う方にはどうすれば良いでしょうか。
例えば、今まで同じ様に不安に感じたことを振り返り、
それを乗り越えてきた、達成経験を思い出して貰う方法があります。

他には、自分と同じ様な困難を感じていた方が、
今はなんだかんだで元気でやっている姿を見ることで、勇気付けられることもあります。
この取り組みの一つとして、メンター制度という物が最近あります。

そして、誰か自分自身の味方になってくれる人に、
背中を押してもらうという方法もあるでしょう。

これらを通して、不安を解消する、和らげることができます。


最近の若者は将来の不安を嘆いてばかりで、駄目だと仰られている人がいました。

今の若い方は、今後世の中がどのように変化し、自分がどのように生きたいか見通せないのかもしれません。
さらには、変化が激しい時代を自分が乗り切って、活躍する自信が無いのかもしれません。

私もITなど変わりすぎて、この10年間で付いていけていないので、
さらに30年後になると、変化しすぎて想像すら出来ません。
やっていけるか聞かれても、分からないと思います。

ただ、そんな時には、今まで変化したけど柔軟に対応してきたことを思い出したり、
自分達の親がパソコンすら無い時代から、パソコン⇒携帯⇒スマートフォント対応してきたことを考えて、
以外に自分も何とかなりそうと思って貰うなどで、
なんだかんだで自分もやっていけるかもという自己効力感を高めて貰うといいと思います。


不安を感じる機能も、人として大切な機能ですが、
それにより、動けなくてしんどいのであれば、是非とも改善されると良いと思います。

不安を解消し、行動できる自身を見つけていきましょう。
もし、自分で不安が解消できない際には、味方の一人として、
言語的説得や、将来の見通しを一緒に考えるなどのサポートをさせて頂きたいと思います。