不安のメカニズム

皆さんは不安を感じたことはありますでしょうか。
多くの方は「はい」と答えると思います。

不安を感じた事が無いという方は、殆どいないと思います。
その方は、よっぽどの自信家か、もしくは自分が不安を感じた事をすぐに忘れる方だと思います。

では、この人にとって身近な不安はどのように起こるのでしょうか
それを考えた人は少ないように思います。
不安のメカニズムですね。

先日、ある勉強会で不安のメカニズムを教わりました。
人が不安を感じるのは、
1、先行きが見通せないとき
2、自己効力感が低いとき
とのことです。

これをもう少し詳しく説明をしますと、
1、は自分が経験をしていないことや、思ってもいないことが起こると、人は不安になります。
例えば、経済的な不自由があり、将来が見通せない状況だと、人は不安になります。
しかし、これが100万円が足りないけれど、親族の支援があるなど、
見通しが立つ場合だと、不安は大きくはなりません。
その為、将来のこと=不安ではなく、見通しが立たないこと=不安となります。


2、は1の見通しが立たない状況や、将来的に起こるとされている状況に対して、
自分が乗り越えれる、打開できるという自信があるかどうかです。

例えば、高校や大学の入試があった際に、模試などで高得点を出していると
自信が付き、合格するかどうかは分からないけれども、
自分なら大丈夫だという思いになります。

別の場合でも、1億円の借金を背負っている方がいましたが、
この方は不安を感じていませんでした。

もし、今まで借金も無く、年収も低い方が1億円の借金を背負うと非常に不安になります。
しかし、この方は過去に3億円の借金を背負い、完済したことを経験していました。
その方にとって、事業で再び1億円の借金が出来ても、見通しが立たない状況でも、
何とかできるだろうという自信があり、不安にはなり難くなります

一方で、今まで借金をした事が無く、年収が低い方でも1億円の借金を背負っても不安にならないときもあります。
それは、新築マンションなどを購入し、住宅ローンを組む方などです。
多くの人が、住宅ローンを返せているし、今後はどうなるか分からないが、
何となく大丈夫だろうと思うので、借金を背負うことには変わらないけれども、
極度に不安になる方は少ないです。

このように、人は
1、先行きが見通せないとき
2、自己効力感が低いとき
の二点がある時に、不安になるのです。

ただ、1は正確に言うと、少し違って、
先行きが見通せないという状況が、自分が理想とする状況と違って
認知的不協和を感じている状態だというのです。

この説明をすると、さらに長くなるので、
不安の対処と含めて、次回に書かせて頂きたいと思います。

自分自身の心のメカニズムを知り、その対処方法を想定する事で、
不安や恐怖などが減り、安定した生活が送れるようになるかもしれません。
そうして、皆さん自身が楽に生活できるようになればと願う
今日この頃です。