セクハラ・パワハラの傷跡

最近、ツイッターでのMetooというものを使って、

過去の自分自身のセクハラ・パワハラ体験を告白する方が多いというニュースを見ました。

 

私はツイッターをしていませんので、あまり詳しくは分かりませんが、

一方で、セクハラ・パワハラ被害にあわれた方の心中は、

全てを分かることはできませんが、筆舌にしがたい恐怖があるだろうと思います。

 

実際にセクハラ・パワハラに関しては、加害者は重大に受けとめておらず、

忘れてしまう方もいます。

しかし、被害者の方は忘れることがなかなかできず、

1年や2年という単位ではなく、10年・20年という単位で

苦しまれている方がいます。

これはいじめ被害なども同じです。

 

セクハラ・パワハラ・DV・いじめの加害者の方には、

自分自身の未熟や、出来心などを語る方もいます。

これは事実かもしれませんし、言い訳かもしれません。

本人にしか分かりません。

 

しかし、その被害にあった方は、事実であろうと言い訳であろうと、

傷を受けた事には変わりなく、許せない気持ちが残ってしまいます。

 

場合によっては被害にあったにもかかわらず、

自分が悪かったのかと、自分を責める方もいます。

被害にあって傷付いているにも関わらず、さらに自分で自分を傷付けてしまうのは

いたたまれない気持ちになります。

 

 

私の所には、被害者の方も、加害者の方も同じくご相談に来ることはあります。

被害者の方には、少しでも傷付いた気持ちが癒えて、自分で自分を許し、

今後は前を向いて歩けるように支援をさせて頂いております。

 

加害者の方は、傷付けてしまったという現実を知って後悔されている方が、ご相談に来られます。

その方には、しっかりとお話を伺い、後悔の気持ちをお伺いします。

 

そして、どのように過ぎてしまった事を償って、二度と同じようなことはせず、

生きていくようにするか、そのような事をお話しされる場合が多いです。

過ぎたことは取り返せず、そして被害者が苦しんできた数十年をなかったことにもできません。

そのような事を仰りながら、後悔されるお気持ちを話されます。

 

 

お話を伺う中で、本当にセクハラやパワハラ、いじめ、DVなどは、

無くなって欲しいと思います。

そして、万が一、起こった際には、しっかりと改善され、無くなっていけばと願っております。

少なくとも被害者がさらに傷付くことはないようになればと思います。

 

そのような事を一連の騒動の中で感じていました。