相手を思う気持ち

相談に来る方は、様々な悩みを抱えています。
その方にとっては、お金を払って何とかしたいという切なる願いで来られています。
そのようなご相談に来る方の中には、初めに色々な方にご相談にされている方もいます。
その時に、非常に親身になって相談に乗ってくれる方もいれば、
周囲にも相談をしても、他の人も同じように悩んでいるから頑張れという言葉を言われて、
こんな風に悩む自分はダメだと思って、それでも何とかしたいと思ってご相談に来る方もいます。
悩んでいる時に、他の人も同じように悩んでいると言われても、
何の救いにもなりません。
このような方は、もし自分が仕事に困っている時に上司に相談したとして、
上司から他の人も大変だから頑張れと言われて、
確かに、そうだと思って奮起出来るのかなと不思議に思ってしまいます。
しかし、このような言葉を投げ掛ける人も、決して悪気がないことは分かります。
ただ、悪気がない行為が全て良い訳ではありません。
悪気がない、相手を思った本気の体罰で大怪我や失明をさせてしまう事件もあります。
むしろ、悪気がない分、傷付けてしまうことも多々あります。
そこで、悪気がなく、さらに相手を励ましたいという気持ちがある時こそ、
相手を思う気持ちを生かして、相手の気持ちや悩みを聞いて、
「もし、自分がそのような人生を歩んでいたら・・・」
「もし、自分が当事者だったら・・・」
と想像して声を掛けて頂きたいと思います。
折角の相手を思う気持ちが、相手を傷付ける結果に繋がっていることは
本当に残念だと思います。
もし、そのような声掛けが苦手で、不器用だと思うのであれば、
話を聞いて「うん」「そうか」「大変な中、頑張っているんやね」と相槌を打ち、
自分以外のもっと相談にできる人を紹介しても良いと思います。
そんな風にご家族ですれ違っている事例に触れて感じました。
お互いがお互いを思うけれども、近いからこそ普段通りのコミュニケーションが出来ず、
すれ違っているご家族や夫婦も多いです。
できれば、それが無くなり、お互いがお互いを思う気持ちを発揮できればと思います。
そんな風に感じました。
今年のわだかまりは今年の内に片付けて頂きたいと思う
今日この頃です。