何事も程よく

カウンセリングの仕事をしていると、常々思うことがあります。
それは、どちらかに傾き過ぎるのは危ないということです。
どういう事かと言いますと、
例えば、親が子を思う気持ちは素晴らしいですよね。
ただ、過剰に子を思い過ぎて、何でもし過ぎてしまいますと、過保護に陥り、
子供が成長できなくなってしまいます。
一方で、何もしない放任主義が行き過ぎると、ネグレクトのように
またもや駄目な形になってしまいます。
大切なのは、中間と言いますか、中庸と言いますか、
バランスだと思います。
ご相談に来る方の多くは、どちらかに行き過ぎてしんどくなってしまっている方が多いように感じます。
真面目に考え過ぎてしまって、正しい事を追い求めて過ぎている方や、
こうせねばならないと決めて柔軟に考えることが出来なかったり、
自分のことじゃないのに、自分の責任だと抱え込みすぎてしまったり、
そのように過度に考えてしまったり、頑なに考えてしまって、
しんどくなっています。

本当は、そんなに過度に考えなくても良いと思います。
頑固に拘らなくても良いと思います。
自分にとって、それが、しんどいのであれば、
自分にとって楽な考え方をして頂ければと思います。

例えば真面目に考え過ぎて、正しいことを追い求めてしまうのであれば、
本当に絶対に正しいこと、いつの時代も正しいことなんてあるのか
考えてみて貰うと良いと思います。
そんなものありませんね。

さらに全員に嫌われたくないと思っている人も、
日本の人口1億人に好かれる人を考えてみると良いと思います。
そんな人は居ませんね。
居たら、むしろ、ビックリします。
多分、その人は神様かもしれないです。

小学校は私のときは1クラス40人居ました。
その中で、親友は何人欲しいでしょうか。友達は何人欲しいでしょうか。
私は親友は1~2人居て、遊ぶ友達が10人居れば良いかなと思います。

そうすると、残りの30人は嫌われていないにしても、
好かれないといけない訳ではありません。
挨拶をしたり、時々話すぐらいで良いかなと思います。
そのように考えると、10人会う内の3人と仲良くなれれば
良い方だと思います。

それなのにクラス中の皆に好かれないといけない、
出会う人、全員に好かれないといけない、
そんな風に考えるとしんどくなります。

何事も程よくで良いと思います。
全員に好かれればラッキー、好かれなくてもしょうがない。
自分が相手を傷付ける点があるなら、変えたいけれど、

相手の希望に合わせて無理やり自分を変える必要までは無いと思います。


自分にとっても、相手にとっても
程よい距離感を探して頂ければと思います。


そのような事を、人間関係で悩む方を見て感じた
今日この頃です。