人の可能性

先日、ロボットクリエイターで、非常に愛嬌のあるロボットを作ることで有名な
高橋智隆先生のことを初めて知りました。
ロボット自体を見たことがあり興味があったのですが、
制作者の方のことは全く知りませんでした。
この先生は、ロボットクリエイターとして、ご自身で製造と
ロボットのAIプログラムを行っている凄い方ですが、
最も凄いと私が思うことは、
この先生は出身が文系なのです。
立命館大学産業社会学部という、完全な文系の学部出身で、
物作りが好きで、ご自身で物を作って釣り具メーカーに就職活動をしましたが、
文系出身者が理系枠で応募をしても、内定を貰うことができず、
幾つか別の所から内定を貰ったが納得が行かず、
そのまま京都大学工学部に入学したそうです。
もし、自分がAIを作りたいと思ったときに、
その知識も、技術も、機会も、学ぶ環境も無いときに、
どうされますでしょうか。
私も、どうするか悩み、諦めるかもしれません。
しかし、この先生は自分が文系出身で、理系の知識が無くても諦めず、
内定を捨てて、勉強をして、理系の知識を付けて京都大学に入り、
さらには在学中にも学び、研究し、二足歩行ロボットを作成されたのです。
私は、非常に凄いと思います。
このような話を聞くと、この先生は別格で、自分はそんな感じでは無いと思うかもしれません。
しかし、この先生が、立命館大学での学生時代に釣り具メーカーに落ちた時は
どう思ったでしょうか?
落ち込んだり、このままで良いのかと、私たちと同じように悩んだのでは無いでしょうか。
もし、皆さんに高橋先生のように将来の可能性があったとします。
その可能性を信じて、勉強し突き進むことは出来るでしょうか。
多分、ここで突き進む方の一部の方が、
先生のような素晴らしい功績を生み出されるのだと感じています。
勿論、このような可能性を信じて、現在の自分の状況を全て捨てて
突き進まないといけない、なんてことはありません。
しかし、人には様々な可能性を秘めています。
本当にやりたいこと、本当に挑戦したいことがあるのであれば、
絶対に叶えられないなんてことはないのかもしれません。
現在、高橋先生は不採用になった釣り具メーカーで社外取締役として働かれているそうです。
人の可能性は様々です。
自分の可能性を信じて、挑戦することも大切だと思った今日この頃です。