全体を考える

私はこのブログの中で、自分のことを大事に考えるようにお伝えしています。
自分がしんどい状況なのに、周囲のために無理に働いて身体を壊す必要はなく、
自分が辛い状況なのに、無理に我慢し続ける必要は無いと思っています。
ただ、一方で、自分のために周囲と良い関係を作ることも大切だと思います。
自分が誰かを助けると、良いことをしたという気持ちを抱いて
幸せに感じるのであれば、
積極的に人助けをすると良いと思います。
自分が無理の無い範囲で少しだけ我慢する事で
周囲の人の辛い表情が消えて、笑顔になるのであれば、
自分のために、少しだけ頑張っても良いと思います。
例えば、スーパーやコンビニが24時間開かなくても、良いと思います。
最低の時給で、完璧なサービスを求めることはおかしいと思っています。
そのような中で、ある記事を見ました。
それは、現在、有期雇用契約で働いている方が同じ事業所で5年以上働いた場合、
労働者から要求があれば、無期雇用になるという制度があります。
これを避ける為に、多くの自動車メーカーが2年半が経った時に、半年間の雇い止めを行い、
必ず5年にならないように対策をしているというニュースです。
これは個別の企業の対応としては駄目という訳では無いと思います
利益を出す為の努力の結果かもしれません。
しかし、もっと広い目で見ると、どうでしょうか。
自動車メーカーが最近の若者は車を買わないという声を発しています。
ただ、若者の半数は自動車メーカーで有期雇用契約で働くような非正規労働者です。
昔の方は、正規労働者が圧倒的に多く、収入の安定があったので、
安心して車を購入していましたが、
今は、半年後の生活がわからないのにローンを組んで車を購入することはできません。
(そもそも、その方々は新車を購入する為のローンすら組むことが出来ませんが。)

自社の利益を確保する為に、消費者が得るお金(賃金)を与えないように工夫して、
消費者がお金を節約するようになったら、消費者を非難する。
それが自動車だけではなく、多くの場面で起こっているように感じます。
残念ながら国策として、1985年に労働者派遣法が成立してから推進をしているので、
この流れは止まりませんが、全体を考えることは重要だなと感じました。
これは、国や企業などの自分とは関係無い大きい出来事だけではありません
自分だけが得する様にと、仕事で周囲を助けずに自分の仕事だけ終わらせて帰っていると
自分の仕事が大変になっても、助けて貰えないという事が良くあります。
一方で、普段から周囲とコミュニケーションを取り、助けていると、
逆に自分が困っている時に助けて貰いやすくなります。
自分の為に、全体を考えて行動する
そのような事も大切だと、ニュースを見て感じた今日この頃です。