損して得とれ

最近、企業の不祥事が多いですね。

 

特に大手企業が立て続けに不祥事が起こっており、

それを一部の人間ではなく、全社的に不祥事を起こす環境になっており、

さらに、それを隠す体制になっていたことを聞いて、

何とも言えない気持ちになってしまいます。

 

どうして、このような不祥事が存在するのでしょうか。

人手不足、コスト改革、無理な要求に対応する為、

色々な理由はあると思います。

さらには大手企業だから大丈夫という思いもあるかもしれません。

 

中小企業ならすぐに取引停止となり、会社が潰れてもおかしくありませんが、

大手企業なら、他に取引できる会社もないだろうと思うかもしれません。

 

ただ、どのような理由があっても、不祥事は不祥事であり、

本来は定められた基準で行わないといけないルールを破っていることは問題だと思います。

 

このような状況をどのように防げばよいのでしょうか。

割れ窓理論という理論があります。

一枚目の窓ガラスを割るのには心理的抵抗がありますが、

二枚目の窓ガラスを割るには心理的抵抗が少なくなります。

 

一番初めに不祥事をすることは非常に怖いですが、

誰かが前例を作ってばれていないルール違反は、簡単に真似されてしまいます。

 

それを防ぐために、一番初めに不祥事を行った人に対して

徹底的に厳しく接して、一枚目の窓ガラスが割れることを防ぐ方法があります。

 

では、これ以外に方法は無いのでしょうか。

私は働く人の考え方も変える必要があると思います。

それは「損して得とれ」という言葉で表されるような考え方です。

 

大変なことや、多少の損があっても、それが後々に信頼という大きな得に繋がるのであれば、

積極的に損することを選んだ方が良いということです。

 

どれだけ大きな企業でも不祥事で潰れてしまうこともあります。

目先の得を取った結果、大損どころか破綻に繋がることがあるのです。

それであれば目先の損を取って、後々の大きな得を取った方がいいのではないでしょうか。

 

そのような想いを多くの方が考えられれば、少しは変わるかなと思います。

私も目先の損得に振り回されてしまいますが、後々の得のために、

積極的に損をし、苦労をできるようになりたいと感じる今日この頃です。