物語として捉える

全ての物事には物語が存在します。

 

例えば、普段使っている1000円札や500円玉などのお金に関しても、

遥か昔には物々交換でしたが、それだとお肉やお魚が腐ってしまいますので、

遠方での物々交換ができませんでした。

そこから貝殻が物々交換の代わりになり、そこから富本銭などの銭が出来て、

貨幣が貝殻の代わりになりました。

 

そこから貨幣自体に価値があった時から、

国が発行する貨幣という信頼に置き換わり、

紙幣などが発行されるようになりました。

 

勉強の中で歴史に出てくる人の名前を覚えることもあると思いますが、

その人が出てくるようになった背景や、取り組んだ出来事にも

歴史的な繋がりがあります。

それを知ることで、物語を理解しやすくなります。

 

同じように、人の性格や考え方にもそれが出来た背景があります。

環境や過去があり、考え方や思いが構築されています。

それを理解することで、目の前の方の気持ちに共感的に理解することができます。

 

履歴書や職務経歴書の中でも、エピソードとして、何かに取り組んだことを書く時に、

取り組んだきっかけ、初めはどうだったか、困難だったこと、それをどのように乗り越えたか、

それらを物語的に記載することで、その人の考え方や、どういう時に頑張れる人なのかが伝わりやすくなります。

 

物語的に物事を捉えると理解しやすく、また、自分の物語を伝えやすくなります。

そして、自分自身のことを、物語として考えると、

色々な自分を発見することができます。

 

さらには、どれだけ困難なことが現在起こっていたとしても、

物語として考えると、どれだけ困難なことがあったとしても、

それを乗り越えることができると思います。

 

全てのことに物語が存在します。

自分にも物語が存在し、他人にも物語が存在し、

目の前のパソコンや携帯があることにも、

普段使っているお金ができたことにも、

今の生活が出来ている事にも歴史という物語が存在しています。

 

それを意識してみると、色々な事に意味が存在することを実感し、

世の中が違って見えるかもしれません。

 

そのような事を史跡を見ている時に感じました。