熱量

熱量を大切にされているという方がいらっしゃいました。

 

熱量とは物理学などの理科系科目で使われますが、
エネルギーと言えばいいでしょうか。

栄養学ではカロリーという意味合いらしいですが、
カロリーというと伝えたいことから外れるので、
エネルギーや、熱意のように考えて頂きたいです。

 

仕事の中で、誰かと一緒に何かをしようと思うときに
熱量を大切にしており、この熱量は行動や言葉など色々な所から感じる。

 

だから、熱量を大切にして、一度の挫折では挫けず
どうしても突き通したい、そのような思いを大切にしていて、
出来れば相手からも、それを出して欲しい。

そのような事を仰る方でした。

 

一方で、カウンセリングに来られる方の多くは
熱量を出す事が苦手な方や、
無理をして出し過ぎてしまって、しんどくなってしまっている方が多いです。
常に熱量を求めることは難しいかなと思っていました。

 

しかし、ふと目が覚める出来事がありました。

 

熱量を出す事が苦手なクライエントがいらっしゃいましたが、
その方が、本当に静かに、ボソッとした発言でしたが、
それでも「先生、何とか良くなりたいのです」と仰いました。

 

このクライエントも熱量を出す事は苦手ですが、
ただ、本当にしっかりと良くなりたいという熱意は持っていると感じました。
もちろん、他者から責められてしまうと消えてしまいそうな儚さはありますが、
それでも、確かに何とか良くなりたいという想いを感じました。

 

カウンセリングに来て下さる方々は、
しんどかったり、熱意を出す事に疲れたり、
自分を表現することや人と関係を作る事が苦手な方が多いかもしれません。

 

しかし、決して安くない費用を出して、
わざわざ時間を作って、カウンセリングルームに頑張って来ていただいているのです。
確かに表には見えないけれども、「何とかしたい」という強い想いがあると思います。

 

もしかすると、私も熱量を持っているかを大切にしているのかもしれないと感じました。

このブログを読んで頂いている方も、
貴重な時間を使って、わざわざ検索をして頂いているのです。


カウンセラーのブログを読むということは、
自分自身を変えたい、何とかしたいという想いがあると思います。

私は、その想いを大切にして、何とか応えていきたいと思います。
それが私自身の熱量かと思います。