まずは自分から

「最近の若者は~」という言葉をよく聞きます。

これは昔からある言葉らしく、笑い話ですが古代遺跡の発掘でも

「最近の若者は~」という言葉があったというそうです。

 

この最近の若者は~という愚痴のような言葉は、

若者の行動や考え方を非難する時によく使われます。

「最近の若者は軟弱」や、

「最近の若者はろくにコミュニケーションも取れない」などです。

 

確かにインターネットの発展で、昔に比べて直接の対話よりも

携帯やネットを使ったコミュニケーションの方が頻度として多い方がいます。

しかし、このような技術の発達による変化以外の部分は、

昔とそれほど、変わらないような気もします。

 

モデリングという言葉があります。

小さな子は親や兄弟などの周囲の行動をモデルとして見て、

学習していきます。

 

そして、その学習した行動を、行動の善悪を問わず

自ら行動します。

 

例えば、マナーの悪い態度は、親などの行動を見て学び、

実行に移している可能性があります。

覇気のない、夢もないという「さとり世代」みたいな考え方も

親や周囲の大人の行動を見て、モデルとして学び、

行動していることかもしれません。

 

「最近の若い奴は~」みたいな言葉を言う時には、

その態度や行動は自分の行動から学んでいることかもしれません。

 

子供や若い人を非難する時には、

その前に、まず自分の行動や考え方を見直すことが大切です。

自分自身の行動や考え方を見て、学び、モデリングとしているかもしれません。

 

人の振り見て我が振り直せ、ではありませんが、

人を非難する気持ちが出た時には、

まず自分自身を見直すことが大切だと思いました。