限界の見極め

人の力には限界があります。

限界が無いと良いと思いますが、残念ながら

新幹線より早く走ることも、空を飛ぶことも、スーパーコンピューター以上の計算速度も

人には達成できていません。

 

カウンセラーも同じです。

カウンセラーは話を聴かせて頂くことはできますが、

悩みや不安を取り除き、心の病気を癒すことはできません。

 

出来れば良いと本気で願いますが、

残念ながらできることは、話を聴かせて頂き、

クライエント自身の考え方の根本を気付いて頂き、

クライエント自身が考え方を変化させ、不安や悩みを乗り越えて頂き、

心の病気をクライエント自身の力で癒して頂くことしかできません。

 

ただ、カウンセリングを学び始めの方の中には、

さらには、数回、カウンセリングが上手くいった体験をしたカウンセラーの中には、

自分自身が何でもできるような、

カウンセリングでどのような心の病気も治せるような考え方になる方がいます。

 

しかし、カウンセラーは必ず自分自身の限界を見極めなければいけません。

自分の限界を見極めなかった時に、一番、大変な想いをするのは

クライエントなのです。

 

カウンセラーは決して安易に自分の限界を超えるようなことはしてはいけません。

それを、現在、カウンセリングの勉強を始めている方にお伝えしたいと思うことがありました。

 

自分の限界を超えるような努力はすべきですが、

それは勉強や、しっかりとした練習を積み重ねた上で挑戦すべきことです。

 

きちんと自分の限界を見極め挑戦するようにお願いしたいと思う今日この頃です。