心と時間の余裕

一分の遅れも許されない状況、

ほんの些細なミスも許されない仕事、

これをしなければならない、あれをしなければならない、

そんな風に余裕をなくしていませんでしょうか。

 

私はよくミスをしてしまいます。

他の人はミスなく仕事や人間関係こなしているように見えて、

自己嫌悪に陥ってしまっていた時もあります。

 

しかし、カウンセラーになってから考えると、

そんなに小さな失敗も許されない環境だったのかなと考えることがあります。

 

電車に一本乗り遅れても、

今日送るメールが明日になっても、

少し仕事でミスをしても、

人間関係でトラブルがあっても、

それで全てが終わる訳ではありません。

しっかりと謝ることで挽回できることは多いと思います。

 

そして、この思いと共に、もう一つ感じていることがあります。

それは、丁重なサービスを求めないということです。

 

丁重なサービス、お客様は神様という考え方は、

初めはおもてなしの心で始まった非常に良いものだと思います。

 

しかし、それが当たり前のように感じてしまうと、

働く人には過重な緊張と、サービスを受ける人には過度の期待を寄せる

悪いサービスになってしまうと思います。

これにより、多くの人の心と時間の余裕を奪ってしまっていると思います。

 

良いサービスの所が人が集まるという仕事の基本がありますが、

それは安売り合戦と同じようなものだと思います。

 

スーパーも安い店で買おうとしますが、

全ての店が全ての製品を1円で売ると、

一か月後には全ての店が潰れてしまうと思います。

 

同じように全ての店が、お金以上のサービスを当たり前のように求められ続けると、

同じように働く人が疲れてしまい、誰もサービスを提供する人が居なくなると思うのは

私だけでしょうか。

 

自分自身にミスや焦りを気にし過ぎないようにし、

そして他人のミスや焦りにも寛容になると、

お互いに心と時間に余裕が出てきて、

余裕のある世の中になるかなと思います。