小林一三記念館

小林一三という方をご存知でしょうか。
あまり、存じ上げない方も多いと思います。
私も詳しくは知りませんでした。

この方は、私が毎日利用している阪急電車を創設した方で、
大臣職も務められた方です。

先日、この方の記念館が阪急池田駅から徒歩15分ほど歩いた所にあり、
行ってみました。

当初は何となく行ってみましたが、小林様の住んでいた邸宅を改築されて
記念館とされており、広々として落ち着いた空間で、
ゆっくりと見物してきました。

初めて知ることが多く、どのように阪急電車が出来たのか、
どのように宝塚歌劇団が発展していったのか、
など面白かったです。

その中でも、非常に心に刺さる言葉がありました。
小林様は阪急電車の創設、宝塚歌劇団の創設だけではなく、
東宝の創設もされたようです。
そして、そのどれもが始める前には大反対され、
全員から失敗するといわれていたそうです。

今では全て大成功しているので信じられませんが、
阪急電車を作ったときには、今の宝塚線は周囲が田んぼすらない
荒地の様な感じの写真でした。
誰も住んでいないので、乗る人は全く居なかったようです。

そこで、考えたことが、乗る人がいなければ
乗る人を作り出せばよいと考えたようで、
当時、大阪で借家を借りて狭い範囲で暮らしていた人に、
夢のマイホームを購入する広告を打ち出したのです。

そして、マイホームを買いやすいように住宅ローンというものも発案し、
宝塚温泉、宝塚歌劇団とも含めて、
実際に乗る人を多く作り出すことに成功したとのことです。

そこに住み、豊中や池田、川西などの多くの市が繁栄している所を振り返ると、
本当に凄いことを成し遂げた方だと感じます。


私も、心の何処かで失敗を恐れる気持ちがあります。
成功の確信があってから進みたいという気持ちもあります。
臆病な気持ちがあります。

しかし、その気持ちを乗り越え、行動した方の一人が
将来の生活の礎を作ったと思うと、非常に考えさせられました。

そんな充実した一日を味わった今日この頃です。