誰の人生か

先日、知り合いの保険会社の方から、
自分の人生では考えていなかったお話を伺いました。
知り合いの方の保険の提案の練習ということで、
新しい保険の仕組みのお話を聞いており、普段通りの営業のような話でした。
そして、現在の生活費とかのお話や、
お子さんは何人か、
親にお金を渡しているかなどです。
その後に、もし自分が死んでしまったら、幾らお金が家族に支払われるか、
もし怪我して働けなくなったら、幾らお金が家族に支払われるかというお話を聞きました。
これは、通常通りの話です。
そして、その後に、質問されたことが少し驚きました。
それは、自分が死んだ時、または働けなくなった時に、
毎月親に幾ら渡したいかと聞かれました。
自分が元気な時に、親にお小遣いや、生活費の補助を渡すのは分かります。
お金が余裕がある時に、渡すのも分かります。
しかし、事故や病気で生活が困窮したと仮定して、
親に毎月幾ら渡したいかと質問され、
驚きました。
世の中には、頑張って働いて親の面倒を見ている方も多いです。
それは非常に立派なことです。
育ててくれたことに感謝をして、親に恩返しをしたいという気持ちは分かります。
お話を伺うと、自分が病気や怪我で働けなくなっても、
親の面倒を見ないといけない、介護の費用を出さないといけないと思う方がいるようです。
どれだけ自分や、自分の家族が困窮しても、
自分の親の生活も支える方もいるそうです。
私は、そのような考え方を持っていなかったので、
本当に驚きました。
この話を聞いた時に、ふと、自分の家族を選ぶか、
親を選ぶかという究極の選択を思い出しました。
この質問に答えはありませんが、その選択を迫られているような気がして、
その選択を悩まない為にも、保険に入るという選択をするのかなと考えてしまいました。
もちろん、両方を助けたいという姿勢や、責任感の強さは素晴らしいものだと思います。
一方で、私は、自分の人生をしっかりと生きて欲しいし、
そして、自分が居なくなった後に心配をし過ぎることなく、
周りを信じる気持ちも持ってほしいと感じました。
誰の為の人生か、何のためのお金か、
そんなことをふと考えた今日この頃です。