隣の芝生は青い

自分自身に能力があるという自信を持つことはできますか?

私は、自分自身に才能があるとはあまり思っていません。

何かをするにしても、色々と失敗して、考えて、工夫して

ようやくできるという感じです。

 

ただ、失敗を恐れず、むしろ率先して失敗を出来るのは唯一の才能かもしれません。

一方で、ダメな点は失敗を許容してしまうので、失敗を繰り返すことが多いことでしょうか。

 

そんな私なので、失敗せずに物事を進められる人は凄いと思います。

絵画や音楽などの芸術的な感性を持っている方は凄いと思います。

そして、私は小さい頃に体が弱かったので、球技は全くできず、

ボールの落下場所が分からなくて一度も野球の外野でボールをキャッチできた経験はありません。

その為、スポーツができる方は本当に凄いと思います。

 

このように私は出来ないことが、苦手なことが、本当にたくさんあります。

その為、昔は本当にたくさんの人が羨ましかったです。

私にも、才能が欲しい、私が考えて失敗してやっている横で、

簡単に出来ているような人を見て、悔しいと思っていました。

 

そして、もし自分が同じように出来たらと妄想して、

自分を慰めてもいました。

 

しかし、カウンセリングになってから、感じたことは、

私の失敗して、羨ましくて、悔しくて、そんな思いがあったからこそ、

多くの私と同じように出来ない人の気持ちが理解できました、

さらに、ゆっくりと話を聴くことで、その方の気持ちを想像して、

同じような感覚を感じる力が身に付いていました。

 

これらは、私に出来ない事が多かったからこそ、

自分でたくさん妄想して慰めていたからこそ、

身に付いた能力かもしれません。

 

そして、逆に私は出来ないことは良く分かっている分、

自分にできる事だけやろうと考えて、沢山の失敗を積み重ねることや、

多くの人の話を聴き、様々な想像を重ねることをしてきた結果、

カウンセリングの力を道半ばですが、身に付けることが出来ました。

そして、こんな私を羨ましいと仰って下さる方もできました。

 

もしかすると、人のことを羨ましいと感じて、

隣の芝生は青いと感じている人は、自分の所に生い茂っている芝生が見えていないだけかもしれません。

自分の中にある芝生が育っていることを気付かないだけかもしれません。

私自身は、自分の失敗や、自分の当時は情けないと思っていた想像に逃げる癖が、

こんなに将来役に立つとは思っていませんでした。

 

もしかすると、ご自身の中には、このような今は嫌な部分や、

観たくない部分こそ、何か将来に役に立ったり、能力を発揮できるかもしれません。

 

隣の芝生が青く見えても、きっと自分の芝生も青いんだと考えて、

今の自分を信じて、生きていけると良いと思います。

 

もし、自分に自信がないのであれば、私が良い所を見付けて、

心の芝生が生い茂っている所を見付けて、

沢山お伝えさせて頂きたいと思います。

 

そんな風に、昔に書いた書きかけの絵を見て思い出して感じた今日この頃です。