「かもしれない」という恐怖

「~かもしれない」という思いに捉われて
気にしてしまうことはありませんか。

もしかすると、倒れてしまうかもしれない。
気分が悪くなり、もどしてしまうかもしれない。
そんな風に出歩けない方がいます。

部屋の中に黒いアイツや、飛び回る蚊がいるかもしれないと思って、
なかなか眠れない。
そんな風になり、安眠が出来ないという方もいました。

「いるかもしれない」、「起こるかもしれない」
という発想が出てくると、その思いを拭い去ろうと思っても、
なかなかできず、苦しんでしまう場合が多いです。

特に、「かもしれない」なので、「いない」や「起こらない」という確証があれば安心しますが、
その確証が得られることは稀なので、非常に大変です。

では、このような時にどうすればいいのでしょうか。
一つは、別の事をして気を紛らわせるという事がありますが、
これだけでは、なかなか防ぐ事が出来ないかもしれません。

別の方法として、「いるかもしれない」「起こるかもしれない」という事の
そのさらに先を考えることです。
例えば、倒れてしまったとします。
それで救急車で運ばれるかもしれませんが、
助かることはできます。死ぬわけではありません。
部屋の中に蚊がいたとします。
うっとおしいし、刺されるとかゆいですが、死ぬわけではありません。

何かあったとしても、少し迷惑かかったり、
少し面倒かもしれません、少し気持ち悪いかもしれません。
ただ、その程度なんだと自分に言ってみることです。


最後の手段として、大きく変化を起こすという方法もあります。
黒いアイツが出そうであったり、蚊がうっとおしいなら、
マンションの高層階に引っ越して、清潔な環境を作って、気にしないようにする。

もどしたり、倒れたりという不安があるのであれば、
いっその事、大丈夫な範囲を探し、
その範囲を少しずつ広げていく。

人が居ない場所や、近場でも、その不安がぬぐえないのであれば、
人が多い所で、何処でもどしても、倒れても
声を掛けてくれる人がいるようにしておくよう
繁華街の方に引っ越すという選択をした方もいます。

自分が楽になる方法、環境を最大限考えて、
実行していくということも出来ます。

その最後の手段が取れないのは、自分自身の中で
「それをしてはいけない」「それは何となく大変だ」という思い込みです。
これを外したいときには、一度、ご相談下さい。

そして、「かもしれない」という恐怖を外し、
元気な状態を作っていっていただきたいと思います。