依存症の脱却

依存症という言葉は一度は聞いたことがありませんか?

アルコール依存症、薬物依存症、
さらにはセックス依存症など様々な依存症があります。
このような依存症になった方は、
まず依存症から抜け出す為に、アルコールを辞めるために、
規則正しい生活を言いつけられ、
病院にいる際には、アルコールを飲むと吐き気がする薬を飲み、
さらには、「私はアルコールを飲みたくありません」などの
言葉をひたすら書き続けます。
このようにして、依存症から脱却を目指します。
しかし、依存症の脱却として別の方法を提示された方がいます。
ジョハン・ハリというジャーナリストが友人の薬物依存症を脱却させるための方法を探し、
自分なりに見つけた方法をTEDで発表していました。
例えば薬物依存症の中で使われる、ヘロインがあります。
このヘロインを20日間、毎日のように使い続けた方がいたとします。
この方は薬物依存症でしょうか。
このヘロインは実は、モルヒネという痛み止めに使われており、
骨折で入院した際には、痛み止めの薬として投与されます。
純粋な効果の高いヘロインを20日間投与されます。
しかし、入院した人のほとんどは薬物依存症になることなく、

退院される方がいます。むしろ、薬物依存症になる方の方が少ないでしょう。

そこでジョハン氏が訴えたことは、人との繋がりが依存症を救うということです。
薬物依存になった人に、重い罰を行なっても、再度行なう方が多いです。

一方で、病院に行った人が居たとしても、その後に帰るべき場所、仕事がある人は
痛み止めでリラックスした感じを体験したとしても、薬物中毒にはならないし、
キチンと大切な人、大切な帰る場所、仕事に戻っていくのです。

もしかすると、病院で「私はお酒を飲みたくない」と書かせるよりも、
より多くの人が、お酒なんか飲まずに、遊びに行こう!と誘ったり、、
皆と一緒に下手でもサッカーなどのチームスポーツをして、
笑いあう方が、アルコール依存症から脱却できるのかもしれません。

自殺念慮という自殺したい思いに駆られたとしても、
そこを踏みとどまるのは人との繋がりだったりします。

依存症の方こそ、人との繋がりを与える環境を社会が用意できれば、
多くの人は元気になるかもしれません。

その一助を担いたいと思った今日この頃です。