「自分のことは自分が知っている」という言葉を耳にします。
しかし、これは当たっていないと思います。
本当に当たっているのであれば、
年間320万人の方が精神疾患(平成23年厚生労働省調べ)になっていないと思います。
ただ、これは受診をしている方の数字なので、
本来はもっといると思います。
現に、病院に行くと診断されるからという理由で、
病院に行くことを拒んでいる方もいました。
精神疾患の治療のステップの第一段階は、
自分で自分の症状を知ることです。
これが出来ず、自分で自分の状況を認めないから、どんどんと悪化していく方が多いです。
自殺未遂などをされた知人がいましたが、
その方も同じように自分の状況をしっかりと理解できたと判断され、
自殺の危険性が下がるまで退院は出来ていませんでした。
私は自分の体の些細なことが気になることがあります。
例えば、肩が凝っていたり、息が大きく吸えない時には、
ストレスが溜まっているかもしれないと考えて、
ストレス発散をするようにします。
さらには自分の考えていることや思っていることを
積極的に家族に話して、多くの意見を貰うようにしています。
自分で気づかない内に自分の考え方が変わっていて、
勝手に自分をしんどく追い込んでいる場合もあります。
これはカウンセラーにも起こり得る事です。
ですので、カウンセラーの中にはカウンセリングを受ける方や、
スーパーバイズというカウンセリングの行い方を点検する中で指摘をされ、
振り返る機会を設けています。
自分が、最近元気がない、眠れない、疲れが取れない、
そんな風に感じる方は自分の状態を、何故そのようになっているのかを
説明できるでしょうか。
発表というストレスが身近に控えているから、緊張して眠れないなどの自覚があれば良いと思います。
ただ、なんとなく眠れなくて、原因が分からないなどの状況の時には、
自覚していないストレスが大きくなっており、
場合によっては取り返しのつかない事になるかもしれません。
自分の健康の為には、まず自分の状況を知る。
自分の考え方を知る、自分の特性を知ることです。
そして、そんな自分とどのようにうまく付き合っていくのかを考える事です。
自分を是非とも知る機会を設けて、
元気な生活を送っていくように心がけてほしいと思う今日この頃です。
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ojd-island (日曜日, 18 12月 2016 08:59)
いつもありがとうございます!