プライドとこだわりを超えるもの

プライドやこだわりを持っている事は良い事であり、悪い事でもあります。
それは、自分自身の自信やアイデンティティでもあり、
一方で自分自身の殻でもあるとカウンセリングの中で感じます。

例えば、完璧主義の方は、完璧に仕上げる事で、満足感を抱きます。
それは、素晴らしい事でもあります。
一方で、完璧にこだわりすぎる為、自分自身を追い詰めてしまうことや、
自分の後輩、部下、子供に対しても完璧を求めて、
人が離れてしまうこともあります。

職人が長年培ってきた技術に自信を持つことは素晴らしい事です。
一方で、非常に変化が早い時代です。
培った技術を変容させる事に抵抗を抱くかたもいますが、
その技術に拘りすぎて、技術の売り方に拘りすぎて、
困窮なさる方もいました。

そのようなプライドとこだわりを抱えている方が
そのプライドとこだわりを捨てたり、
持ちながらも自分自身を変化させる人もいます。
どうしたら、そのような変化を自分にもたらす事ができるのでしょうか。

そこには危機感か、思いも寄らない出来事が
必要であると感じます。

プライドを持ち続けながら病気になった方や、
こだわりを持ち続けた結果、生活が苦しくなるぐらいに困窮して、
初めて、このままではいけないと考えて、
どうしていけばいいのかと考え、悩み、
自分自身を振り返ります。

先日に相談きた方は、自分が大企業で働いていた事に
プライドを抱いていました。
そのプライドを抱きながら、転職先もそのような大きな企業で、
福利厚生も良い所で働きたいと仰っていました。
そのような考えを持ちながら、1年以上お仕事をなさっていませんでした。

カウンセリングの中で、働かないといけないという言葉を言いつつ、
○○で働いていた自分が、こんな所では働けない
ここは年間休日が少ない、ここで働いてもどうせ辞めてしまう、
などの理由を述べて就職活動をしていませんでした。

しかし、この方がとうとう動いたきっかけは、
お金が本当に少なくなったからです。
そこから、カウンセリングの中でこのまま行くとどうなるんだろうという不安を受け止め、
危機感が高まったようです。
プライドやこだわりを超える危機感が出てきた為、ようやく行動に結びつきました。
先日、お会いした時には、企業規模が小さいことを気にしていましたが、
それでも満足も一方ではあるようで安心しました。

あなたのこだわりやプライドは何でしょうか。
それはあなたの人生にプラスに働いていますか、
それともマイナスに働いているでしょうか。

もしマイナスに働いているのであれば、
そのプライドやこだわりを捨て、是非とも前に向いて動いて下さい。