初心忘れるべからず

人は順応する生き物です。

環境や、仕事内容、生活リズム、人間関係、

色々な物にストレスを抱えますが、一方で少しずつ慣れていきます。

 

人によっては、慣れない部分や、しんどさが継続する部分がありますが。

多くの人は慣れていきます。

例えば、今の立場である学生や社会人、親という立場が

ずっと戸惑いを感じ続けている方はいますでしょうか。

 

その立場になった初日と現在の気持ちを比較して、

同じ戸惑いを感じている方はいますでしょうか。

少ないと思います。

 

この慣れる、順応するという行為は素晴らしいことです。

自分自身が変化し、成長した証拠でもあります。

一方で、この成長が悪い方向に働くこともあります。

 

ある大学教授のお話を伺う機会がありました。

その方の研究室には多くの留学生が来るそうです。

外国人留学生が日本に来た当初は日本語を勉強しようという意欲が高いそうです。

 

しかし、それも日本に来て1年目の方が多く、

2年目になると、その意欲を忘れ、日本で生活する事に慣れてしまい、

日本語を勉強しようという意欲、姿勢を忘れてしまうそうです。

 

日本語をあまり知らない観光客も日本で食事や買い物ぐらいはできます。

それと同じ程度の語学力や、そこに何とか大学の授業で単位を取れるぐらいの

語学力までしか成長せず、その成長に慣れてしまい、

意欲を持って成長しようという気持ちを忘れてしまうことが多いそうです。

 

その為、大切な事は、自分が最も望む環境に早めに身をおくことだと仰っていました。

成長したい、変化したいのであれば、成長や変化を求められる環境に身をおくこと。

例えば、日本人が集まるサークルや、接客をしなければいけないアルバイトを行なうこと。

そうする事で意欲を忘れても、その環境に順応しようと無意識に努力するそうです。

 

私は、そのような環境に身を置けているか振り返ると、

あまり身を置けていないいかもしれません。

 

もしかすると、私も初心を忘れて、

多くのクライエントが来て頂ける環境で無意識に満足し、

成長が止まっているかもしれません。

それは、まずいと思いました。

 

私も少しずつでも成長し、より必要な支援を行なえるように努力したいと思います。

その為に、まずは苦手な勉強からでも取り組もうと考える今日この頃です。