座る位置

前回のパーソナルスペースに続き、コミュニケーションの前提となるお話です。

皆さんは、人と話す時に座る位置に気を配ったことはありますでしょうか。

 

これは、上座や下座という話ではなく、

初対面の人が居た時に、どの位置に座って話すと

相手が話しやすいかというお話です。

このような、どの位置に座って話すかを考えたことはありますでしょうか。

 

座る位置は非常に大切です。

対面に座る、カウンター席に座るように横並びに座る、

もしくは丸テーブルに90度の角度で座るという様々な座り方があります。

どのような話をする時に、どの位置に座ると良いかを考えて、座ると、

コミュニケーションを取る際に、いつもよりもスムーズに信頼関係が築けるかもしれません。

例えば、営業の方は対面に座って相手の目を見て説得するように話す場合が多いと思いますが、

初対面で緊張している場合に目の前に座られると相手の目を意識して話を聞くので警戒しながら話を聞きます。

 

では、顔は見知っているけど、話を聞きたい時にはどうすればいいでしょうか。

信頼関係を深めたいけれども、現在はそこまででは無い時には90度の位置に座ると良いです。

相談者が自分の話を深く話したい時には、相手の目線を気にせず話をすることができます。

そして相談者が自分の気持ちを理解して欲しいと思う時や、相手の目を見て相手に訴えたい時には、

軽く目線を向けることで相手の目を見ることが出来る。そのような位置が90度の関係です。

 

180度の位置、つまり横並びでカウンターに座るような席取りは、

既に信頼関係がある時に、有効になります。

 

例えば、同じように仕事の苦労を共有しており、

自分の想いを吐露したい時には、横並びの状態で相手の目を見ずに、

ただ横に居て話を聞いてくれていると信頼しながら話すことでストレス発散し、気持ちが軽くなります。

 

今がどのような関係で、今からどのような話をするかによって、

対面、90度、横並びの座り方を活用していくとよいでしょう。

 

もし90度の角度で座る場合には、視線が交差する所に小さな花を置くなど

視線が泳がなくても良いようにすると、相手も安心して話す事ができます。

 

コミュニケーションの際には、座る位置を工夫しながら、

信頼関係を築いていって下さい。