自分の立場に置き換える

現在、世間で起こっている事件や事故、

ニュースなど多くのことを皆さんは知っていると思います。

しかし、一方でそれは実際に起こっていることと知ってはいるけれども、

当事者意識は無く、何処か人事だと思っている方も多いと思います。

 

だからこそ、色々な意見を自由に述べて、

可哀想や大変だなとか、こうすればいいのになどの考えも出てくると思います。

だけど、当事者ではないからこそ、その事件や事故、ニュースを本当の意味で捉えてはいないと思います。

それは、私自身も同じです。

その事を、イギリスのEU離脱に関して、コメントをしていた橋本弁護士の意見を聞いて思いました。

 

イギリスがEU離脱する国民投票結果が出てから、世界的な混乱が起こっており、

それにより、損失や被害を被った方は非常に憤り、

イギリス国民に混乱を引き起こしている。

後悔をしているなら、そんな決断をしなければ良かったのにと意見を言う方もいると思います。

 

しかし橋本弁護士は、そのような簡単な問題ではなく、日本に置き換え

外国人がパスポートも無く、無制限に入って住み着き、

低賃金での仕事が増えて生活環境が移住者により変化させられる環境に

日本人は耐えられるのかと問題提起されていました。

 

そのように考えると、確かに中国人環境客が増えただけで、

うるさくなった、ゴミが多くなったと騒ぐ方々が

無制限に移住する環境を許容できるわけでもなく、

日本がEUに加盟していたとしても、即刻脱退する可能性が高いように感じました。

 

これは、何もEU離脱だけの問題ではありません。

例えば、子育てに悩む方、子供を作らずに暮らすご夫婦、

正社員にならない若者、それぞれの立場をしっかりと理解し、

立場を置き換えて考えると、今の意見がいかに的外れか理解できるかもしれません。

 

多くの相談される方に囲まれ、公立の学校に進学させ、子供の養育費に悩まなかった世代が、

今の子育て世代にどのような意見を言っても、それは立場を考えてはいません。

生活費、教育費の高騰、家事などの負担増大、援助は乏しい状況です。

現在、子育てをされている方は本当に偉いと私は思います。

 

すんなりと子供を生んだ方は、妊活で苦労なさっている方の気持ちが理解でき難いかもしれません。

一度、どのような活動をされているか聞いて、自分も出来るか考えてみても良いかもしれません。

 

正社員で働いた場所で、仕事を教えてもらえず、

なのに仕事が出来ないと頭を叩かれ、駄目だと否定され続けて

仕事を辞めてしまい、正社員になることを怖がっている方に出会ったこともあります。

 

そのような環境で1年間頑張っている方は、

正社員ではなくアルバイトで将来を考えずふらふらしているだらしない方でしょうか。

私は、そうは思いません。

 

相手の立場をきちんと理解し、その立場に自分を置き換えて、

意見を考えてみると、今の言葉とは違う言葉が出てくるかもしれません。

そのような事を、橋本弁護士のお話を聞いて感じました。

 

私もしっかりと、そのような考えを持ち、相手の立場に立ち、気持ちを理解し、

サポートできるようにしていきたいと思う今日この頃です。