無形の価値

2万円の旅行、2万円の鞄、2万円の塾の月謝は
お金を出す事に躊躇いがない方がいます。
しかし、そんな方でも2万円の絵画には躊躇してしまうことがあります。
2万円のカウンセリングだと、さらに躊躇ってしまいます。
もちろん、私は2万円のカウンセリングをするつもりはありませんが。
目の前にはっきりと分かる製品があるとお金を出しやすくなります
サービスもしっかりと理解すればお金を出しやすいです。
ただ、サービスも、その価値が分かり辛いとお金を出しにくくなります。
特に、話を聞いて貰うだけでお金を払う事に躊躇する方はいます。
私はこの考えを理解できます。
ただ、だからと言って無料にすべきとは思いませんが。
旅行やアトラクションはサービスではありますが、
交通費や機械の代金という理解しやすい物があります。
絵画は手元に残る物があります。
カウンセリングは話を聞いてもらうだけで、
気付きや、新しい価値観、悩みの整理や、気持ちが軽くなるという
抽象的な対価しかありません。
私も始めは、この事で大金を頂くことに躊躇いを感じたこともあります。
しかし、先日に1日でどれ位、心理のこと、カウンセリングのことを考えているか
問われた際に、考えてみた答えが1日15時間程度でした。
睡眠時間は6時間として、食事と歯磨きお風呂で2時間、
あとは息抜きのゲームや読書が1時間とすれば、
他は移動中もブログを書いたり、セミナーを考えたり、
昨日のカウンセリングを振り返ったり、
論文を読んだり、その中で書かれていることを今までのカウンセリングと照らし合わせたり、
さらには自分の感覚を味わったり、
実際にカウンセリングをしていたり、しています。

それを考えると、1日15時間掛けて磨いている技術や姿勢、
考え方、態度として頂く費用と考えると何となく価値があるように思えてきます。
ついつい何も形が残らない物ですと、
そこにお金を払うことに躊躇してしまうこともあると思います。
しかし、無形の背景にはそこに費やした時間や、経験があるのかもしれません。
自分自身が費やしたものに価値を付けることをおこがましいと
思ってしまいそうになりますが、そこに価値を付けないことこそ、
自分に価値を認めず、さらに同じようにその技術を磨いている人に
価値を認めないことに繋がるのかもしれません。
そのように、芸術家の卵の方にお会いして思いました。
さて、今日も自分の技術や経験を高めて、
来て下さる方にとって、お金を払う価値があると思って頂けるように、
頑張っていきたいと思います。