当たり前のことをやった先に

「当たり前のことを当たり前に誰よりもやる」というお話をしました。

では、当たり前のことを、ただやるだけで大丈夫なのでしょうか。

 

ここで大切な事は、誰よりもやるという事です。

先日、JR東日本テクノハートTESSEIのお話を伺いました。

 

この会社は新幹線の清掃の会社で、

しんどくて大変な仕事らしく、離職率が高かったそうです。

 

JR東日本から来た矢部さんという方が10年前に来た際に

改革をしたそうです。

その改革はトップダウンで何かの改革を行なうのではなく、

日々の清掃の仕事を評価するという改革です。

 

エンジェルリポートという形で、普段の仕事の取り組みや気付いたこと、

良い行いを報告して貰い、

ただの清掃スタッフから、新幹線の清潔を守るプロフェッショナルとして評価を行い、

さらに現場の声を取り入れ、新幹線の清掃をしやすい用具の開発などに

取り組んでいったそうです。

 

そうした結果、離職率は改善され、奇跡の職場として

様々なニュースやハーバード大学での授業でも学ばれているようです。

 

当たり前のことを、ただなんとなくやる訳ではありません。

当たり前のことを誰よりもやることが大切だと思います。

 

最近ではお掃除の会社やお掃除のプロがいます。

お掃除という昔からある作業を、ただなんとなくやっても面白くありません。

それを工夫しながら、さらには一生懸命にしていると、

人は凄いと思います。

 

初めは馬鹿にされ見向きされないことかもしれません。

農作業の最初の草むしりから始まるかもしれません。

それでも、そこからこつこつと当たり前のことを自分にとって精一杯やっていくと

時間は掛かるけれども気付いてくれる人がいると思います。

 

そのように当たり前のことを誰よりもやった先には、

自分自身の評価や、積み重ねた軌跡を見る事ができると思います。

 

今、日本の美味しいお米があるのは、農作業に長年携わった方が

幾人もいた結果、日本食として世界に誇れるお米になっています。

 

今、目の前にあることを精一杯、誰よりもやってみてはいかがでしょうか。

そうすると、大きな道に繋がるかもしれません。

そう信じて、私もやってみようと思います。