色即是空

今日は平日に丸一日、何の予定も無かったので、
少し遠出をしました。

たぬきの村という信楽焼の名産地に行ったのですが、
そこで、私は少し驚きました。

皆さん、たぬきの焼き物と聴いて、すぐにイメージが付くでしょうか。
あのまん丸お目めのたぬきが笠を被って、徳利と台帳を引っさげている
あの姿です。

私は今まで何であんな姿をしているのか気にしたこと事が無く、
何となく見過ごしていました。

しかし、その焼き物の名産地では、そこら彼処にたぬきの焼き物を
置いているだけあって、きちんと何であの様な姿をしているのか、
意味が書かれているのです。

何とあの焼き物は、招き猫の様に福を招くようにゲン担ぎで
色々な装飾が施されているようなのです。

例えば、笠は様々な降り注ぐ不運・災難から身を守るように
徳利は毎日の徳を積むように、
そして、あのでっぷりとしたお腹は、どんな時でも動じないようにだそうです。
他にも様々な装飾にきちんと意味があるようなのです。
驚きました。

もしもっと知りたい方は是非とも調べてみて下さい。
様々なゲン担ぎがある事が分かって頂けると思います。

そんな時にふと、タイトルの言葉を思い出しました。
色即是空 空即是色
色即ち空なり 空即ち色なり
あるという事は、無いという事で
無いという事は、あるという事です

意味がないと思っていた物も意味付けすれば、意味が生まれ、
意味があると思っていた事も、気付かなければ無いに等しい事です。

今日は今までの生活の何気ない事を知れました。
焼き物のたぬきも頑張っている事を知りました。
何となく気分が良い一日でした。