インフルエンザで38.5度の高熱を出したとします。
いつも通りに仕事が出来たり、
いつも通りに日常生活は過ごせるでしょうか。
短時間は頑張ることができるかもしれませんが、
その状態で一日中、もしくは一ヶ月という期間を過ごすことは出来ませんね。
頭が朦朧とし、何処かでミスをしてしまいます。
うつ病や適応障害と言われた場合、
今一つぴんと来ず、一見すると何処も悪くなく元気に見えてしまいます。
すると、仕事でうつ病や適応障がいになった方の中には、
周りからの理解が得られず、
常にぼーっとして仕事に集中していないように見えたり、
何回も同じミスを繰り返すので仕事に真面目に取り組んでいないように見えることから、
幾度も怒られ、自分自身を責め始めて、
病気を悪化させてしまう方もいます。
ただ、もし発熱していたとしたら、
ぼーっとしている事や、何回も同じミスを繰り返してしまう事も理解できるかもしれません。
うつ病や適応障がいの方の中には、
ストレスを感じ続け、頭の中で色々と考えすぎてしまった結果、
頭が疲弊し何も考えられなくなってしまう事も多いです。
私もうつ病の際には、人の話が理解できず、
変なことを言っていたこともあるようです。
さらには、夜中にずっと「ごめんなさい」とか「申し訳ないです」という寝言を言っていたようです。
夢でもストレスを感じる場面を再現しているので、
これで脳がゆっくり休んで、元気に働くなんて無理ですよね。
うつ病や適応障がいは、インフルエンザに罹患し、
高熱を出し続けている状況だと思ってください。
必要なことは休息です。その休息も頭の中の休息が必要です。
その時に、「気の持ちようだ頑張れ!」と言っても逆効果です。
インフルエンザの人には、「出社しろ!気の持ちようだ、頑張って営業にいけ!」とは言われないと思います。
営業に行っても、営業先でインフルエンザをばら撒くので、逆にお客様に怒られるでしょうし、
病気も悪化し、入院や、下手するとさらに重篤な状態になってしまいます。
うつ病や適応障がいでも頑張れるのか、
これは、インフルエンザの高熱でも頑張れるのか、
という意味と同じです。
無理ですよね。
まずは、ゆっくり休み、
さらにインフルエンザにはタミフルを使用するように、
うつ病や適応障がいを引き起こした自分自身の考え方や、対人関係などを見直していき
病気を治し、病気になりにくい元気な自分になって頂ければと思います。
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