「不健康でネガティブな感情」という言葉を聞いて、
まわりくどい言い方だけど、何となく分かると思われるかもしれません。
では、「健康でネガティブな感情」と聞くといかがでしょうか。
ネガティブな感情は不健康なんじゃないのか、と思われるかもしれませんね。
心理学の世界では「不健康でネガティブな感情」と「健康でネガティブな感情」が存在します。
そして、「不健康でネガティブな感情」は「健康でネガティブな感情」に
変化していくほうが望ましいです。
頭がこんがらがりそうですね。
これを簡単に説明しますと、
例えば好きな人に告白して振られた時にどのような気持ちを感じるでしょうか。
もし、「こんな絶望感を味合わせた、あの人は幸せになってはいけない。ずっと追い詰めてやる!」
と考えてストーカーになる人がいたとしたら、駄目ですよね。
自分も相手も不幸になります。
他にも、「もう絶望した。こんな自分が生きる価値なんて存在しない。死のう」なんていう
自己否定も感じる必要はありません。長い人生で多くの人に出会う中の
たった一人(もしかしたら数人)に断られただけです。
もしかすると、来年にもっと運命を感じる人に出会うかもしれないのに、
断定して自分の人生を閉じるなんて不幸ですよね。
このような、自分を責めたり、相手を責めたりする、そのような思い込みから来る否定的な感情を
「不健康でネガティブな感情」と言います。
一方で、振られた時に「悲しい。辛い」と泣きはらして、
友人に慰めて貰いながら、美味しいものでも食べて、一週間後には立ち直る。
そのような悲しい時には悲しい、辛いときには辛い、と言って、
そのまま自分の感情とありのまま向き合い受け止めることを
「健康でネガティブな感情」と言います。
辛い、悲しいはネガティブだけど、それを真正面から受け止めることで、
キチンと自分の中で整理し、消化し、そして前に向いて進むことが出来ます。
そうすると、好きだった人に振られて悲しんでも一ヵ月後には「あの人は運命の人ではなかったんだ」
と思えるようになります。
「不健康でネガティブな感情」から「健康でネガティブな感情」に置き換わるように、
心掛けて行きたいですね。
今日は少しややこしい言葉を使ったお話でした。
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