何の為にするのか

ルールとは「社会・会などで秩序・機能を維持するため 相互に守るべき規則,規定」という意味です。

例えば、日本では信号機で赤信号は止まるというルールが存在します。

これを守らないと、交通事故を起こしてしまったり、

守らなかった方が加害者又は被害者になる可能性があります。

だからこそ、ルールは存在します。

 

一方で、ルールは新たに作る事もできます。

例えば、そのルールを守らなくても社会秩序が乱れない事でも、

仕事を行なう上で効率がよくなるからという理由で

上司又は社長がルール作りを行なっていく事があります。

 

ただ、その時に大切な事は、そのルールが何故存在しているのかという事だと私は思っています。

交差点の赤信号は事故を起こさないように怪我や死亡事故が起こらないようにルールを作ります。

仕事のルールは、統一化された事務作業の基で仕事を行なうことにより、

個人の効率化ではなく全体の効率化をおこなう事で、最も利益を挙げられるようにする為に、

設けられることがあります。

 

ただ、最近では、様々な経営塾や自己啓発関係で

多くの取り組み方や経営手法が存在しています。

しかし、それを自社の状態に合わせず取り入れても上手く機能しない場合があります。

 

例えば、色盲の人が多い国で青色と赤色が認識できない人が6割を占める国があったとしてます。

その国で、世界的に信号機は赤青黄が標準的だからと、普通の信号機を導入したとして、

事故は無くなるでしょうか。

無くならないどころか、もっと事故が増えるかもしれません。

 

ルールは作れば良いという訳ではありません。

きちんと何故、そのルールを作るのか、それは誰のためなのか。

そのルールを運用する、実践する人は誰なのか。

その人の気持ちになっているのか、きちんと考える必要があります。

 

私は心理カウンセラーですが、

経営に携わる方もご相談に来て、気持ちを吐き出す時があります。

その際に、このような考えを抱き、伝える時があります。

 

何の為にするのか、誰の為になるのか。

しっかり周りを考えて判断を下せる人物に私もなっていきたいと思う今日この頃です。