背負い込み過ぎないこと

日本人は責任感があると私は思います。


最近、様々な企業で責任感が無いような不祥事が沢山起こっています。

ただ、それらが注目されるという事は、多くの方は責任感を持って、

仕事に取り組んでいるため、一部の責任の無い仕事に注目が集まっていると思います。


それらの責任感を目一杯背負いながら、

働いていらっしゃる多くの会社員、自営業、家庭を預かっている方は、

非常に素晴らしいと思います。


一方で、真面目で責任感があることにより、

多くの方が様々なものを背負っています。

その為、多くのストレスを抱えている方が多いです。


ただ、その中でも抱え込み過ぎて苦しんでいる方もいます。

責任感があるゆえに、本来は抱えなくていいものまで抱えてしまうのです。


例えば、カウンセラーはカウンセリングをする際、

クライエントに集中して向き合います。

但し、クライエントに代わって問題解決に動く事はありません。


同じように、多くの従業員を抱える会社で、責任者として働く方、

多くの学生を抱えている先生、

子供を育てている両親。

それぞれで抱え過ぎていることがあります。


会社で働く責任者は、従業員の生活を考え、一生懸命に働いていると思います。

しかし、従業員の人生まで考え、自分の人生をすり潰すことは無いと思います。


多くの学生を抱えている先生も、責任感により子供の問題を全て抱えようとしていますが、

子供の家庭生活の改善まで全て行なう事は、非常に難しいと思います。

そして、子供を育てている両親も、成人した後もずっと守り続ける必要はありません。


相手の責任の範囲まで代わりに背負う事は、相手の荷物を持つ事になり、

相手が楽になる事だと思います。

一方で、相手の足腰を鍛え、成長する機会を損なう事かもしれません。


背負い込み過ぎず、自分が潰れないようにする事も大切な事だと思います。

抱え込み過ぎず、背負い込み過ぎず、自分が背負える範囲をしっかり考えて頂ければと思います。