備えることの大切さ

急にペットボトルを投げられて上手くキャッチできる自信がありますか?

先日、知り合いに急にペットボトルを投げられて、

受け取れず落として笑われてしまいました。

昔から運動神経が悪く、球技などは非常に苦手だったことが

なかなか改善されないまま、大人になってしまいました。


ただ、投げるよと言われると、大体はキャッチできるようになっているので、

それは成長の証でしょうか。


人は突然の事態に遭遇すると、頭の中がパニックになり、何も出来なくなったり、

普段の自分自身の力を発揮する事ができなくなります。

人前で話しなれていないのに、突然100人の人の前で3分間話して下さいと言われて、

なかなか話せる人はいません。


一方で、普段から準備している事、備えている事には、人はある程度の対応ができます。

例えば、100人の前で1時間後、話して欲しいですとお願いすると、

何を話すか考えるので、拙いながらも一生懸命に話す事ができます。

ボールを投げるとお伝えしておくと、例え受け取れないにしても、受けとろうという行動を

行なうことができます。


さらに、準備期間をしっかりと設けると、さらにスラスラと人前で話すことも可能ですし、

ペットボールのキャッチボールが出来るぐらいに上達する事ができます。

備える事は非常に大切です。


苦手なことや、嫌なことも逃げていても嫌な想いが募るだけですが、

ある程度、備えてから取組みだすことで、嫌な想いが減ってくることもあります。

ただ、備えずに手痛い失敗をして、余計に嫌な想いが募る場合もあるので、

しっかりとした備えは必要です。


最近では、人と話す場面や誘いを断る練習をする所もあり、

日常の些細な場面も備える訓練をしてくれる所も出てきています。

SSTというソーシャルスキルトレーニングというものです。


カウンセリングの場面でも、どのように人に話しかけるか、

どのように上司に思いを伝えるのか、どのような言葉を選ぶのか、

詳しくイメージを持ち、準備をする事で、初めて行動を起こしてくれる場合が多いです。


備えあれば、憂いなし。

9月1日は防災の日だったようです。

何か起こる前に、キチンと備えておきたいと考える

今日この頃です。