「捨てる」と「失敗する」が「創造」に繋がる。

失敗をする事は嫌だったり、

失敗して怒られたり非難されることは嫌でしょうか。

私は嫌です。


できれば怒られたくない、できれば失敗しないでおきたいと思います。

ただ、失敗したり、失敗から非難し怒られることがないと

私自身の成長がないということを知っているので、

積極的に怒られたり、早期に失敗を開示するようにしています。


そうすると、社会人の時には失敗や怒られることが嫌で嫌でしょうがなくて、

隠すようにごまかすこともあったのですが、

今では、嫌だけれども怒られたくないけれども、

でも、以前ほど嫌ではない、という状況になってきました。


そんな中、先日、あるお話を伺いました。

ビジネスの世界でPDCAサイクルというものがあります。

Plan(計画)→Do(実行)→Check(評価)→Action(改善)を繰り返すことにより、

管理業務が改善していくというのです。


ただ、このサイクルを回す際に必要な事が、失敗です。

初めに計画を立てて、そのまま大成功するとPDCAサイクルを回す必要はありません。

何らかの失敗や、成功したけど改善が必要な事がある為、

初めてPDCAサイクルが回ります。

そして、このサイクルを回すことが大切と言われているということは、

失敗が前提で考えられ、失敗を改善する事が出来るから、このサイクルが必要なのです。


さらに「失敗しないでおこう」「成功しよう」と思うと、ある事が頭の中で起こります。

それは、たった一つの正解の道を探そうとするので、それ以外の方法・思考を全て

排除しようとするのです。

その結果、創造性が失われ、予想外の事が起こるとパニックに陥りやすくなり、

失敗を避けようとした結果の失敗なのでショックも大きくなります。


もし、今よりも成長したいと感じ、創造性を持って仕事などに取り組みたいと思うのなら、

「正解」や「答え」を探そうという気持ちを捨て、

「失敗」「非難」「怒られること」を積極的に行なっていくと、

より柔軟な発想になり、失敗する事よりも何が失敗したのかを考えられるようになり、

前向きに失敗に取り組めるように変わっていきます。


ただ、この失敗や怒られることに立ち向かうようになるには、

自分自身の心理的な壁を乗り越える必要があります。

皆さんが壁を乗り越えることを私は応援し、壁に当たることを怖いと感じる際には、

その声を聴かせて頂きたいと考えています。