優しさ故の過ち

人に対して優しい事は良いこととされています。

相手を傷付けない様に気遣いを行い、相手の事を考えて行動する気遣いは良いことだと私も思います。


しかし、それが過度になってしまうと、どうでしょうか。


相手の事を気遣って、自分の思っている事や考えている事を伝えない。

相手の気持ちを優先する余り、自分が何をしたいのか、どういう事に怒っているのか伝えない。


それは、時として優しさだけではなく、

人を寄せ付けない心の壁、本心を明かさず構えられていると捉えられてしまうかもしれません。


優しさ故に、相手に気遣いをしすぎた結果、本音を話せない関係になり、

それにより相手を傷付けてしまうという

相手を傷付けたくないという優しさから始まったのに、

相手が本音を明かしてくれず孤独感を感じ、結果的に相手を傷付けてしまうという

過ちに繋がってしまう事もあると思います。


過度に優し過ぎてしまう人は、どうしてそのようにしてしまうのでしょうか。

それは、自分が傷付きたくない、自分が誰かを傷付けたという事実を味わいたくない為、

過度に優し過ぎてしまうのかもしれません。

幼い頃に人に優しくした際に、周りの人に非常に喜ばれ、

それが存在意義と感じてしまったのかもしれません。

自分が誰からも優しくされなかった反動かもしれません。

もしかすると自分の本心を誰にも知られたくない、

本心を知られることが怖いのかもしれません。


何が原因かは、自分自身と向き合わなければ分かりません。

しかし、もし優しすぎて、相手に配慮しすぎて

なかなか関係が上手く作れないと悩んでいる方は、

少しずつゆっくり自分と向き合い、相手に優しいように自分にも優しさを向けて、

本音を出せるように変わっていくことも大切かもしれません。


自分に優しくし、自分の本音も全部ではなくても少し出せるだけでも、

それは相手に本音を明かすことになり、

相手との間に心の壁を作らず、孤独感を与えない事に繋がるのかもしません。


優しい事は素晴らしいことだと私は思います。

しかし、過度の優しさが良いとは思いませんし、

優しさ故に、相手をより傷付けるという結果に繋がるかもしれません。

もし、自分も同じだと思った時には、少しずつ変わっていきませんか?

私はそのサポートをさせて頂きたいと考えています。