残された人

上原多香子さんをご存知でしょうか。

SPEEDのメンバーとして一世を風靡した方なので、

ご存知の方も多いと思います。

私の同世代なので、私自身も非常に好きでした。


SPEED解散後、ソロで活躍なさり、ご結婚もされました。

そのご主人様が昨年、自殺をしてしまい、悲しみにくれ、お仕事を休まれていました。


その上原多香子さんが、先日、お仕事に復帰したようで、

今朝のニュースで元気な姿を見せていました。


自殺をする方は、様々な思いを胸に実行されると思います。

大きな悩みや悲しみがある場合もあれば、将来に対する漠然とした不安の場合もあります。

金銭的な不安の場合もあれば、自分自身が以前の自分と違うという不明瞭な思いで自殺をする方もいます。


ただ、共通することは残された方は遺書などが無いと

その自殺した方がどのような思いを持っていたのか、どのような伝えたいものがあったのか、

知ることが出来ないという事です。

むしろ、遺書などがあったとしても、遺書の中で書かれていない思いも人は抱えている場合が多いので、

遺書があっても分からない事は多いのかもしれません。


残された人は、自殺された方の遺族から責められてしまう事もあります。

遺族もまた、理由が分からず、その無念の矛先を誰かに求める場合があります。


そして、その時に、一番傍で過ごし、何も告げられず残された人は、

より自分を責めてしまうことがあります。

自分の中に至らない点を見つけ、自分を罰することで、

大切な人が亡くなった事実を受け止めようとする事もあるのです。


自殺した人が何を考えているのか、

残された人の本心が何処にあるのか、

私には真実は分かりません。


ただ、もしそのような思いを抱え、自分を傷付けながらも、

再び立ち上がろうと頑張る人がいるのならば、

私は何の力にもなれないかもしれませんが、応援させて頂きたいと思います。


それは、上原多香子さんだけではなく、多くの残された方、

傷付いた方へも同様に思います。

願わくは、自殺を選ぼうと思う人がいなくなる。

そんな世界を作る為のカウンセリングが出来ればと思います。