先日、「鉄は熱い内に打て」という内容で書かせて頂き、
形を整えるには熱い内ではないと変わり難いという話をしました。
では、一度、決まった形になった物は変えられないのでしょうか。
小さい頃に出来た、思考のクセ、性格はもう改善できないのでしょうか。
そんな事はありません。
大人になってからでも改善されることは多々あります。
では、改善の為にどのようにすればいいのでしょうか。
今日は、そんな質問を頂きましたので、こちらに書かせて頂きたいと思います。
自分自身の思考のクセを修正する為には、私は二つの方法を取る必要があると思います。
まず一つめは、身体のクセを取り除くように修正していくこと。
コレの改善するポイントは「回数×時間」です。
例えば、笑顔を自然に出来ない方がいたとします。
そのクセを修正する為には、回数を増やすか、時間を掛ける、どちらかを増やしていく事で、
修正が早くなります。
毎日、笑顔体操を一日50回し続け、誰かに会ったら笑顔をしてみる事を挑戦します。
そうすると反射的に自然な笑顔が出来るので、無表情と言うクセが修正されていきます。
毎日50回の練習が難しければ一日10回を1年間続けるなど、
回数が少なければ時間で補います。
ただ、50回を一日だけ努力し、それ以降やらないとクセの修正には繋がりません。
回数か時間、どちらか0だと掛けても0になります。
その為、回数×時間が大切です。
そして、もう一つは、自分自身の考えを修正する事です。
例えば、犬に噛まれた恐怖の経験から、犬を見た瞬間に恐怖からビクッとなってしまう癖があるとします。
その際に、修正するには、犬は怖くないという風に考えを修正する必要があります。
回数×時間で、犬は怖くないと毎日言い続けて、忠犬ハチ公などを見て、犬は良い生き物と幾度考えても、
街中ですれ違う際に、寄ってこられると、咄嗟に「噛まれる!」と思って怖くなり、
やっぱり犬は怖い生き物だという考えが無意識に強化されてしまいます。
この修正の為には、犬は怖くないという実感を考えではなく、無意識レベルにまで浸透させる必要があります。
例えば、訓練された犬に幾度も触れさせて貰い、犬は怖くないという事を幾度も味わったり、
慣れてきた後には、わざと吼えるけれども、噛まない犬と触れたり、
さらには犬の世話をして、自分の行動によっては噛まないと実感する事で、考えが修正されていきます。
どのようなクセを持っているかで、具体的にどのように修正していくか変わると思いますが、
自分自身で変わりたいと本気で望まれる方は一度、ご相談下さい。
一緒に、考えさせて頂きたいと思います。
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