仕事になる瞬間

ふとした疑問を抱きました。

ある人がプロになる、その仕事で食べていく瞬間はいつなのでしょうか。

例えば、現在就職活動をしている方々は、面接を経て内定を取り、
4月1日に入社をした時に、社会人となり、
そこの会社の仕事に就き、プロになっていくと思います。

スポーツ選手はその競技を続け、大会などで成績を残し、
実業団やプロチームと契約され、スポーツ選手としての仕事に就いていきます。

では、小説家や漫画家、俳優、タレント、デザイナー、コピーライター、作家になる瞬間、
プロになる、その人の仕事になる瞬間はいつなのでしょうか？

契約が出来た時、お金を貰えた時、食べていけるようになった時、
どのような時なのでしょうか。

例えば小説家になっていたとしても、ある一冊が売れて一時的にお金が入っても、
食べていけないと、それはプロの小説家としては認められず、
仕事とは名乗れないのでしょうか。

このような疑問を抱いたきっかけは、様々なアマチュアの方を取り上げている本を
読んだ時です。

プロになる為に頑張っているアマチュアの方は、まだプロではないとしたら、
いつにプロになれるのだろう。
いつにこの人たちは頑張っている分野を職業として仕事として決めるのだろうと思いました。

先ほど取り上げた職種は一部の方は食べていけますが、
多くの方は食べて行くことが出来ない分野です。
では、一握りの方だけが、仕事をしていて、多くの方は仕事をしていないのかというと、
そういう訳では無いと思います。

もしかすると、自分がその仕事で食べていくと決心したときに、
その人の職業になり、仕事になっていくのかなと思いました。
そうすると、アマチュアの漫画家、小説家、画家として頑張っている方も、
まだ食べてはいけないけれども、立派に仕事をしているのかなと思います。
そして、その仕事で食べていくという決心が揺らぎ、食べる為の努力をしなくなった時に、
その仕事を引退する事になるのかなと思いました。

多くの若い方のお話を伺っている時に、輝いた目で夢を語る方は多いです。
ただ、その夢で食べていくには険しい道を乗り越える必要があります。
乗り越える為の努力をし続けている限りは、その人は立派に仕事をしている最中ですが、
乗り越える努力を辞めた時には、それはその仕事から引退する事と同じかもしれません。

夢を目指す事は良いと思います。
ただ、目指すだけではなく、行動し続けてみて欲しいと思う今日この頃です。