時代背景

カウンセリングをしていると多くの人とお会いします。
そして、様々な考え方に接する事があります。
お話を伺っていると、話している方自身の考え方とは別に、
時代背景に沿った考え方を感じる時もあります。


例えば、お年を召している方の中には、
「愛している」などという言葉を言うなんて、考えられないという思いを持っている方がいます。
この考え方は少数派ではありません。
むしろ「愛している」と言う方が少数派かもしれません。


一方で、若い方では付き合っている方に対して「愛している」と言う方は
決して少なくはないと思います。


他にも、若い方で不況や不景気の中で育ってきた方には、
比較的、安定を望む思考を感じる時があり、
お年を召した方で、敗戦の底から今の日本を作り上げた世代の中には、
負けん気の様な物を感じる時もあります。


勿論、人によって考え方は違いますので、敗戦という事実に関しても、
同じ時代を生きていた人の中にも、悔しいと感じている人もいれば、
今更後悔してもしょうがないと感じている人もいて、
さらには、負けてよかったと感じている人もいます。


ただ、戦争という経験が、その時代を生きた人に大きな影響を与えているという事は、
時代背景の影響が人格や思考の形成に影響しているように感じます。


時に、お年を召した方のお話を聴かせて頂いている中で、
壮大な歴史を教えて頂いているような感覚を感じる事もあります。


人の中には、様々な時代背景があります。
そして、それは私達の中にも確実にあると思います。


その時代背景は私達に無意識下で影響を与えており、
違う時代を生きてきた中には、なかなか理解しづらい物があります。
それがジェネレーションギャップなのかなと思います。


時に、年齢が離れていると、年を取っているから、バブル世代だから、
宇宙人だ、平成生まれは、などと違う世代に対して理解を示さず、違う生き物と見てしまう時があります。
ただ。同じ生き物であり、その時代背景が違うだけの時があります。
自分が抱える背景と相手が抱える背景の違いに気付き、耳を傾けると良好な関係が築けるかもしれません。
 

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コメント: 1
  • #1

    Heide Chestnut (水曜日, 01 2月 2017 01:53)


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