幼少期の影響の大きさ

幼少期の経験は大人になってからでも、大きな影響を与えます。

 

例えば、私は4歳ぐらいの頃に犬に手を噛まれた事から、
犬に対して恐怖心を抱き、今でも突然、犬に出くわすとビックリして、
例え小さな子犬だったとしても、髪の毛が逆立つ位に驚き、体が硬直します。
その姿を見ていた人からは、「とんでもなく面白い顔をしていた」と言われた事もあります。

 

幼少期に父親に幾度も怒られていた方は、
男の方が大声で怒ると、何も考えられなくなり、
頭が真っ白になってしまう方もいます。
幼少期の影響はとても大きいのです。

 

では、幼少期にこのような影響を受けずに育つ方がいるかというと、
それは残念ながら、あまりいません。

例えば、怒らずに自由奔放に育った方は、自分が傷付くという体験を経験しない為、
人の気持ちを敏感に汲み取る力を持たずに育つ事があります。
何事も良い面・悪い面があるのです。

 

このような影響を私たちは知らず知らずに積み重ねており、
心理学で言う「認知」と呼ばれる、思考のクセを作っていくのです。
この思考のクセの積み重ねが、私たちの気質のようになっていきます。

 

皆さん、思考のクセがある事に気付かず、クセを修正するという考え方に思い至らないまま、
大変な心労を重ねる方が多いです。
その為、私は最近、誰でも必ずおかしな思考のクセを持っていると考えた方が、
心労に繋がらないのではないかと思います。

 

自分が正しいと思ったり、周りに馴染めない事で心労を積み重ねる事があります。
この時に、自分にはおかしな思考のクセがあるので、自分が必ず正しい訳じゃないと思えたり、
周りの人にも、何かしら変な思考のクセがあるので、
自分の思考と合わなくてもおかしな事じゃないと思えると、
心労を感じる方は少なくなるのではと思いました。

 

多分、私にもまだ自分自身では気付いていない変な思考のクセが沢山あると思います。
そして、今まで接してきた中にも変わった思考のクセを持っている方もいました。

カウンセラーと呼ばれたり、カウンセラーを目指そうと考えている方の多くは、
変わった思考のクセの持ち主かなと思っています。

 

自分だけおかしいと思い悩まず、だからと言って自分は常に正しいと周りを攻撃する事も無く、
自分には改善した方が良い部分もあるし、周りも変わった方がいい部分もあると、
少し柔らかく物事を受け止められれば、生きやすくなるのかなと思う今日この頃です。