有る所に注目する

先日、相談に来られた方の中に、
無い所にばかりを注目してしまい、
自分自身が持っている良い所が見えていない方に出会いました。

 

自分には無くて、他人が持っている所、
例えば他の人は付き合っている方や、配偶者が居ているのに、自分には居ないとか、
他の人は、先輩から可愛がられ仕事を教わっているのに自分には居ないとか、
さらには、他の人は真っ直ぐな髪なのに、自分は癖っ毛だから、という感じでした。

 

しかし、その方には自分を支えてくれる家族や友人がいる事や、
話を聞いてくれる上司がいる事や、自分自身の五体満足な体などは、
全く見えていませんでした。

 

無い所に注目し、自分自身の成長の活力に変えられるのなら、問題ありません。
例えば貧乏な家庭に生まれ育ち、お金が無い、逆境ばかりの状況で、
ハングリー精神を発揮し、必死に勉強して、自分の夢を叶える方も多くいます。
無い所に注目し活力に変えられる方です。

 

しかし、無い所に注目する度に、自己嫌悪に陥って、
意欲を無くしてしまうのであれば、自分自身に有る所に注目し、
家族が居る事、仕事がある事、五体満足な事に感謝をして、
少しずつ今の自分に出来る事を積み重ねる事も
素晴らしい事だと思います。

 

折角、沢山の良い事があるのに、それを見付ける事が出来ず、
自信を無くしてしまう事ほど、悲しいことはありません。

 

自分の良い所、有る所を見つけていき、
それを書き留めて忘れないようにし、大切にしていきましょう。
そうすると、失った自信も僅かずつ回復してくるかもしれません。

 

無い所に注目する事もいいですが、有る所に注目するという事も、
非常に良いことだと私は思います。