「褒める」事は一種の力として認められるようになり、
「褒める力」や「ほめ達」という表現がある事です。
「褒めて伸ばす」という言葉もある通り、
人が伸びる際に、褒めるという事は必要ですね。
ただ、一方で、子育てなどに関して、
褒めて伸ばすを実践した際に、失敗してしまったという事を伺った事もあります。
これは、褒めたから失敗したという訳ではありません。
叱らなかったから駄目と言う訳でもありません。
「褒めて伸ばそう」とし過ぎたから、失敗してしまったのです。
どういう事かと言いますと、
「褒める」という行動をする時は、どういう時でしょうか?
それは相手が何か出来た時や、成功した時、行動した時だと思います。
初めはそれをしていると、相手は喜び、ドンドンと行動していきます。
では、もしこの行動をしなかったり、
何も出来なかった時には、どうすればいいのでしょうか?
つまり、「褒める」内容が見付からない時です。
何か行動をして失敗したとしても、
行動しようと思った事は褒める事は出来ますね。
でも、何も行動をしていない時に、行動する事が怖くて何も出来ない時に、
どのように褒めればいいでしょうか?
そして、褒めて伸ばされた際に、時々起こる事があります。
それは、褒められる為に頑張ってきたけれど、
その頑張る事に疲れてしまうのです。
例えば、小学校・中学校と勉強をして良い成績を取れば非常に褒められて育ってきた子が
優秀な高校や入学した際に、周りが自分以上に出来る人たちばかりで、
頑張っても成績が出せなかったりした時に、燃え尽き症候群になる事があります。
他に大学などに進学した際に、高校までの勉強とは変わり、
真面目に頑張れば褒められる事から、自分で何かに取組み結果を出すことで
褒められる形になった時に戸惑い、疲れてしまう場合もあります。
では、どのようにすれば良いのでしょうか?
それは、「褒める」以外に「認める」という事も取り入れる事だと思います。
「認める」とはどういう事かと言いますと、
そのままの状態で良いと認め受け止める事です。
頑張ろうと思うけど、動けない人がいたとします。
そのような方でも「動きたいと思っている、頑張ろうと思っている。それでも良いんだよ。」と
存在そのものを認めてあげる事です。
どれだけチャレンジを繰り返しても失敗してしまう人に対して、
「失敗しても諦めずチャレンジを繰り返している。そんなあなたのままで素晴らしいと思うよ」と
受け止める事です
これだと、ただただ甘やかすだけじゃないのか、と思うかもしれません。
勿論、全てを受け入れ続ける事は、甘やかす事に繋がる事になるかもしれませんが、
悩んだ時、疲れた時、失敗した時、どうしても意欲が出ない時に、
「認めて貰う」と非常に嬉しくなります。
「褒める」しか出来ないと、そんな状態の方に声を掛ける事はできず、
非常に辛い状態に陥ります。
「褒める」と「認める」の両方をおこない、人に向き合って貰えたらと考えています。
「どんな時でも愛してるよ。」「ありのままのあなたでも充分に良いんだよ」
そんな言葉を投げかけて貰えたらと考えています。
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