「本音」と「建前」

世間には「本音」と「建前」が溢れています。

 

全てを「本音」ばかりで話すと、世の中いさかいが多くなり、
殺伐とするから、「建前」も必要だと思います。

 

ただ、「建前」が大きくなり過ぎて、「本音」が見えなくなる事や、
「建前」に制限されて身動きが取れなくなる事もあります。

本音ではゆっくり休みたいにも関わらず、

 

頑張らないと会社には居続けられない様な気がして、
頑張る自分を建前として出してしまったら、引っ込みが付かなくなり、
頑張り過ぎて、倒れてしまった人もいます。

 

とある就職支援をしている所では、
正社員採用しか就職の実績として認めない!と打ち出し、目標の必達を掲げていましたが、
そこで働いている人たちの9割が非正規雇用である契約社員という事があり、
就職として認められない人たちが、就職の支援をしているという実態があります。

 

働いている人が、その責任者に正社員としての雇用を求めた際に、
制度として出来ない。と答えられたそうです。

ただ、本音は正社員として雇用してしまうと、継続雇用の必要が生まれてしまうから、
雇いたくないという話を伺いました。

 

この「建前」に振り回される方もいます。

 

「本音」では職場に必要だから居ておいて欲しいと思われていても、
「建前」で継続雇用という仕組みを利用できない為、クビにされてしまわれる方。

 

「本音」では、早く帰りたい、休みたいと思っており、それは周りの人も同じなのに、
「建前」として職場の中で、早く帰りたいと言えず、そして職場の皆も、一番初めに、
早く帰りたい、休みたいと言えない為に、遅くまで残業し休まず、頑張ってしまう方。

 

「建前」があるからこそ、世の中は回っている点もありますが、
「建前」に押し潰されて、身動きが取れない事もあります。

 

もし、「建前」のせいで疲れ倒れてしまいそうなら、「本音」に従い、
自分のやりたい通りにやるのも、方法の一つかもしれません。

 

その「本音」が誰かに危害や迷惑を及ぼす事でなければ、
時には「本音」を出すのも良いかもしれませんよ。

 

「本音」と「建前」を上手く使い分け、「建前」に潰されない様に
「本音」の中にある自分の気持ちも大切にして、
過ごしていきましょう。