家族に対して出来ること

こちらのブログでも幾度か書かせて頂きましたが、

家族や兄弟、さらには友人に対して、

カウンセリングをおこなう事は出来ません。

 

様々な感情が沸き起こり、カウンセリングにならなかったり、

状況が悪化する場合があるからです。

 

例えば、人間関係で嫌な事があった時に、

それを家族や兄弟に話したとします。

そして嫌な事でイライラしている時に、「嫌な気持ちを感じたんですね。」と言われると、

他人事の様に感じてるの?と腹を立てられてしまったり、

同情しているの?と感じられて、関係が冷え込むかもしれません。

 

カウンセラーとクライエントという他人の関係だからこそ、

「あぁ、理解しようとしてくれているんだ」と感じる事が出来るのです。

 

では、家族同士や兄弟同士、友人関係では、

悩んでいる時に何も出来る事はないのでしょうか?

そんな質問を頂きました。

 

出来る事は、きちんとあります。

それは、話を聴いてあげる事や、味方になってあげる事、

そして、味方だからこそ率直な意見を言う事だと思います。

 

ただ、黙って話をゆっくり聴いてあげたり、

親身になって聴きながら、一緒になって腹を立てたり、

そして、明らかに悪い事をしている時には、きちんと味方だからこそ、

相手の為に厳しい事を伝える。

このような事は出来ると思います。

 

カウンセラーはカウンセラーの出来る事はありますが、

カウンセラーだからこそ、出来ない事があります。

 

家族などの親しい間柄では、家族だから出来る事もあれば、

家族だからこそ、出来ない事もあります。

 

カウンセラーは家族の代わりにはなれませんが、

家族だからこそ話せない事を聴き、

一緒に考えていく事ができます。

 

皆さんが、身の回りの方の力になりたいと考えた時には、

ただ、そっと耳を傾け、一緒になって怒ったり泣いたりし、

そして、本当に悩んでどうしようもないなら、

専門家に話してみる事を一つだよ、と伝えてあげて欲しいと思います。

 

そのようなお話をさせて頂きました。

少し、臭かったかなと、反省しています。