心の切り替え方

前回の続きです。

まず、心の切り替え方としては色々な方法があります。

一般的な所で紹介すると、
①休憩する
②少し歩く
③顔を洗う
④ドリンクを飲む
⑤大声で叫ぶ(通報されない所で)
⑥寝る
⑦深呼吸する
⑧誰かと喋る
⑨体を動かす
などなど。

それ以外のちょっと変わった方法としては、
⑩気になる事を書き出して、目に見えるようにする。

⑪自分に「どうして気になるの?」を5回問い掛けてみる。
 (意外に本当に気になっている事は些細な事だったりします)

⑫親友などの、じっくり話を聴いてくれる人に、とことん話して共感して貰う。
 (自分の話に共感してくれると、気持ちがすっきりする事も)

⑬とことん泣くか、とことん笑う。(感動する映画やお笑いを見て、感情を吐き出す)

⑭過ぎた事と今から努力してできる事を分けて、
 努力してできる所だけに集中する

例)仕事のミスで怒られた。
 過ぎた事⇒やってしまったミス
 出来る事⇒ミスを防ぐ為に、目に付くところにメモを張る。
      明日、一番に迷惑掛けた人に謝る。    

⑮今、取り組める事と取り組めない事を分けて、
 取り組める事だけする。

例)家に帰っても仕事が気になる。
 取り組めない事⇒会社に置いてきた仕事、明日作る資料、日報
 取り組める事 ⇒明日、やる事をリストアップする事。明日の為にゆっくり休み事
         家族サービス

さて、これだけやっても、まだまだ気になる事が抜けない場合、
それは自分の本質みたいな物に、気になる出来事が突き刺さって、
なかなかすんなり抜けてくれないのかもしれません。

その時は、何処に引っかかっているか探っていく必要があるかもしれません。

まず、何か気になる出来事があったら、⑪の方法を試してみます。

例えば、「仕事でミスをして、怒られて落ち込んでいる」とします。
それに対して、「自分はどうしてここまで落ち込んでいるんだろう」と考えてみます。

『そりゃ怒られたから、落ち込むだろう』と思うかもしれませんが、
怒られても落ち込まないタフな人もいます。

じゃあ、その人と比べて自分はどうしてここまで落ち込むのかを考えてみて欲しいのです。

「ミスをした」事に落ち込んでいる。「怒った人」が原因で落ち込んでいる。
「いつもうまく事が進められない自分が嫌」と思って落ち込んでいる。
どういう所に落ち込むのでしょうか。

「ミスをした」事に落ち込んでいる人は、
・自分はミスなんてする訳ないと思っていたのに、
 ミスをしてしまって引きずっているかもしれません。

・初歩的なミスをしてしまう自分に愕然としてしまった、
 という事で引きずっているかも。

「怒った人」が原因で落ち込んでいる人は、
・実は自分の気になっていた人で、
 呆れられてしまったかもと気になっているのかも。

・実は父親と重なってしまう人で、
 いつも父親に怒られた時の恐怖感が出てきてしまうのかもしれません。

「いつもうまく事が進められない自分が嫌」という人は、
・「あなたはどうしようも無い子」と言われて育ってきた為、
 常に自分を否定し続けてコンプレックスを感じているのかも。

・「自分は絶対に何かミスをする」という思い込みがあって、
 無意識にミスをしてしまっているのかもしれません。

 

 

これらの原因を探っていった後に、
「本当にそうなのかな?」と自分に問い掛けていきます。

・本当に、この世の中にミスをしない人なんているのかな?
・本当に、気になる人は、一回のミスで呆れているのかな?
・本当に、自分は否定しないといけない存在なのかな?

これを繰り返していくと、気になる原因が少しずつはっきりして、
以前よりもすっきりしていくと思います。

心の切り替えがうまく出来ない方は、
自分なりの方法を見つけていきましょうね。