資格商法

「カウンセリング」という言葉を検索すると、

様々な資格学校が目に付きます。

私もいくつかカウンセリングに関する資格を持っています。

 

ただ、私はこのように多くの学校があり、

その学校が、さもその資格を取れば仕事があったり、

役に立つような書き方に疑問を感じてしまいます。

 

私は、偶然にも初めにカウンセリングを勉強した所が、

非常に充実した所であり、6ヶ月間の平日の日中に全て学校に通い、

600時間以上に渡って、心理学の基礎的な知識と、

カウンセリングの練習、そして自分を見つめ直す時間に費やしました。

しかし、カウンセラーとして人の話を聞かせて頂けると感じたのは、

その学校が発行した資格を取得した後でした。

 

それだけの時間、期間に渡って、勉強をしましたが、

私の実感としては、まだまだ足りないという想いがあります。

 

私はつい先日、一年間通う資格を取得しました。

それは、週に1日だけ通う専門学校のようなモノです。

そこに通ったのは、ある目的があって資格を取得しにいきましたが、

内容は、決して高度と言えるレベルではありませんでした。

 

むしろ、先生方のレベルも低く、歴史ある資格とはあまり思えず、

資格を取得はしましたが、この資格で満足をしてカウンセリングをする方がいれば、

非常に問題だと思うぐらいのレベルでした。

 

教わりにいく生徒は、それでも真摯に勉強し、

どんどんと成長はしていましたが、

あまりに勉強内容が少なく、自分自身の価値観を見直す時間も足りず、

先生方のアドバイスも不適切なので、どうしても理解しきれない点が

多々あったように感じました。

 

私は間接的に、それを先生方に伝えましたが、

返って先生方に疎まれもしました。

しかし、最終的に、その方が相談に乗るクライエントが

誤ったカウンセリングをおこなう事で、悪くなってはいけないと感じ、

失礼を承知で口出しを続けてしまいました。

 

ただ、この学校は、まだマシな方らしく、

もっと教えてくれない、表面的で終わってしまう学校も多いと伺っています。

 

人の人生を左右する可能性もあるカウンセリングという仕事を、

商売の為だけに、資格商法として扱う事に、非常に疑問を感じてしまいます。

願わくばクライエントが見る目や、自分の感性を信じて、

合わないカウンセラー、技量が低いカウンセラーを避けて下さるように感じます。

 

そして、私自身の技量が低いと感じた時には素直に仰って下さい。

私はその言葉を受け止め、精進していきたいと思います。

もし、皆さんがカウンセリングを受けた時に「あまり受け止めて貰えていない気がします」という

言葉を仰った時に、それを怒ったり、否定するカウンセラーがいたら、

そのカウンセラーは避けた方が良いと思います。

 

多分、それこそが大切な事を教えてくれない所で資格を取った方の証明だと思いますので。