コンテキストという言葉をご存知でしょうか?
コンテクストとも言い、「Context」という言葉で、
「文脈」や「脈絡」、「前後関係」を指します。
日本は「高コンテキスト文化」で、
アメリカなどの多様な人種が暮らす場所は「低コンテキスト文化」らしいです。
「高コンテキスト文化」とは、特に詳細の文脈を説明しなくても、
他社の理解が容易な文化らしく、
簡単に言うと「空気を読む」とか「一を聞いて、十を知る」の様な文化です。
コンテキスト自体をイメージすると、
例えば「彼女」という言葉には「女性」という意味もあれば、「付き合っている女性」という意味もあります。
「くも」も「雲」という意味もあれば、「蜘蛛」という意味もあります。
これらが文脈で理解できることを、コンテキストと言うそうです。
これらのさらに難しい状態でも文脈や雰囲気で理解出来る事が高コンテキスト文化らしいです。
例えば、「温泉での入浴マナー」という言葉を見るだけで、
どういう事を指すのかを、大体理解できる事が「高コンテキスト文化」です。
一方、これらが理解しにくい、背景をきちんと説明しないと理解しにくい文化が
「低コンテキスト文化」です。
これらは、どちらか一方が良いという訳ではありません。
むしろ、価値観の違いで、同一の価値観が多いと「高コンテキスト文化」、
多様な価値観が多いと「低コンテキスト文化」になるのです。
さて、長い前置きになりましたが、ここからが本題です。
現在の日本は、本当に「高コンテキスト文化」なのでしょうか?
私は少しずつ「低コンテキスト文化」になってきているように思います。
先日、ある質問をされました。
「あなたが研鑽積んでいる事は何ですか?」
私も、きちんと質問の意図を確認すれば良かったのですが、
すぐに思い付いた答えを述べてしまいました。
すると、相手はすぐさま言いました。
「いいえ、そういう事ではありません。あなたが仕事の為に研鑽積んでいる事は何ですか?」
私は、そこでも同じようにすぐに答えてしまいました。
きちんと確認をしないといけませんでした。
「いいえ、そういう事でもありません。あなたが仕事の為に直接的に研鑽積んでいる事は何ですか?」
私は、初めに言葉を聞いた時に、相手が何を知りたいのか、
全く理解できていませんでした。
カウンセラーなのに、反省しなければいけません。
ただ、これは私の理解力・想像力が無いだけなのでしょうか?
それとも、私の価値観と相手の価値観が違った為に、起こったズレなのでしょうか?
どちらかは分かりません。
ただ、大切な事は、この日本にも多様な価値観があり、
私の価値観も他の人と比べると違う為、きちんと聴かせていただかないといけないという事を
改めて実感させて頂きました。
「低コンテキスト文化」はいづれやってくると思います。
その為に、私自身のコミュニケーション能力をさらに高めたいと考えております。
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