迷い

私の仕事柄、悩んでいる方のお話を伺う事は非常に多いです。

同じぐらいに迷っている方のお話を伺う事も多いです。

そして、その方々は他の人があまり迷っていないように見えて、

孤独感も一緒に感じている方が多いように感じます。

 

進路に迷っている人、就職に迷っている人、転職に迷っている人、

二人の人のどちらを選ぶかで迷っている人、

前に進むべきか戻るべきかで迷っている人、

様々な事で迷っている人がたくさんいます。

 

そして、そのように悩んでいる人から、

時々、質問される事はあります。

「先生も、迷うことありますか?」

 

その人の話を伺うと、多くの方から意見やアドバイスを貰う事があるそうです。

しかし、その意見やアドバイスを受け取ることも、なかなか出来ないそうです。

自分の為の意見なので凄く嬉しいそうですが、

どうしても、迷っていないから、他人事だから、気軽に言えるんだ、と思ってしまうそうです。

 

そして、先ほどの質問をされるのです。

私は、常に答えるかどうか迷いますが、

迷いながら答えています。

「ありますよ。迷うことは多いですよ」

 

私も迷っている時に、他の人が、凄い人たちが迷いなんかないように見えてしまう時があります。

でも、その迷いを乗り越えて、初めて凄いと思われる人になるように思います。

その迷う事も成長のために、必要な事なんだと思います。

そう考えて、私は一緒に迷う人の迷いに一緒に付き合います。

 

もちろん、迷いすぎて、袋小路に陥ってはいけないので、

客観的な目線を大切にしながら、迷うように、

時には、抜け道を見付けながら、

お話を伺うようにしています。