面倒臭いの裏側にあるもの

ある方が就職の関係で相談にきました。
初めは、どうしても面倒臭くてやる気が、
動かなければと思うけど、企業を探したり、
書類を作るのが面倒臭い、という話をしていました。
 
ただ、ドンドンと話を進めると、
どうやら面倒臭いの裏側には、
不安感があり、本当に自分は就職できるのか、
受け入れて貰えるんだろうか。
もし受け入れて貰えないなら、
最初から何もしない方がいいんじゃあないか、
という思いが出てきました。
 
この方は、不安な思いから、現実と向き合うことが怖くなり、
面倒くさいと言って現実逃避をしていたんです。
その後、このまま現実逃避し続ける事を選ぶとどうなるか、
本当に受け入れて貰えないのか、もう一度考えていく事にしました。
 
 
別の方は、就職活動に取り組むことすら拒んでいる方がいました。
無理やりに周りに説得されて、就職活動をする気持ちにさせて
欲しいとお願いし、ご相談にこられました。
随分と無茶苦茶なご要望ですが、取り敢えずお話をしましょうか、
と言って話をずっと聞いていると、
どうやら、先ほどの方のような自分は就職できない、
就職しても継続して働いていけないのでは、という不安を
感じていました。
 
その思いがあるから、初めから活動しないという事で、
自分が傷付く状況を回避しようとしていたのです。
 
人は自分に嘘を付きます。
しかも、無意識に嘘をつくことがあります。
 
これは、防衛機制といって、自分自身が傷付きそうと思うことに
関して、様々な感情を生み出して、その状況を直視する事を
回避しようとするのです。
回避し続ける事が出来るなら、逃げることも一つの方法だと
私は思っています。
 
ただ向き合わないと後で大変になるという事であれば、
私は一緒に辛い、見たくない状況も
クライエントと一緒に見て行く覚悟があります。
 
「面倒臭い」けど、「何かしないと」と思う方がいれば、
まずは、誰かに話してみて、自分の面倒臭いの裏側に
何があるのか見つけてみてはいかがでしょうか。